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スマホに届いた伝言をテキスト化してくれる「スマート留守電」、その精度は?

電車内や会議中などに便利!

2018/02/16
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テキストの任意位置をタップすれば音声再生する機能も

 留守番電話としての使い勝手は、電話をかける側からすると、通常の留守番電話と特に変わりません。録音開始前に「スマート留守電がメッセージをお預かりします」という案内が流れるので、知っている人にはスマート留守電を使用していることが分かってしまいますが、この案内は設定でオフにすることもできます。

 一方、電話を受ける側も、通常の留守番電話と同じ感覚で使えます。吹き込まれた伝言がテキストに変換されてメールで届くまでの所要時間は数秒~十数秒と、ほぼリアルタイムです。「留守電が吹き込まれた通知の代わりに、伝言そのものがテキストで届く」と考えるとわかりやすいでしょう。テキスト化された伝言はメールもしくはメッセージで受信できるだけでなく、スマホアプリ上で閲覧することも可能です。

 テキスト化の精度は100パーセント完璧ではなく誤字もあるほか、句読点がないなどクセはありますが、内容を把握するには十分な精度です。スマホアプリ上で表示する場合、テキストの任意の位置をタップするとその位置から元音声を再生してくれますので、意味がわからない箇所だけを聞き返すのも簡単です。

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スマホアプリ上で伝言を表示した場合、テキスト上のタップした位置から音声を再生してくれるので頭出しの必要がありません

録音状態が悪いと本文なしの状態で届くことも

 実際に使ってみて多少気になるところもあります。それはテキスト化の際、多少間違ってでも無理矢理テキスト化するのではなく、一定の精度が得られないと判断された箇所は、すっぱり削ってしまう傾向が強いことです。つまりテキスト化されていればそこそこの精度がある一方、録音のコンディションが悪いとテキスト化そのものが行われず、本文なしの状態で通知が届くこともあります。

 そのため、相手が早口だったり、小声で話す人の場合は、やはり音声まで確認しなくてはいけないケースが多くなりそうです。もちろんそれだけでも従来の留守番電話と同じなので、役に立たないわけではないのですが、相手のスマホのマイク感度が高くない場合などは、あまり良い結果が得られない可能性もありそうです。

録音のコンディションがよくないと、このように本文なしの状態で届くことも稀にあります

 もっとも、伝言の内容が読める状態で届くというのは非常に便利で、一度このサービスを使うと通常の留守番電話が使いづらく感じるようになるほどです。特に電話でのコミュニケーションが苦手で、なるべくメールやメッセージでのやりとりを心がけている人にとっては、福音となるツールと言えます。ビジネスなどで多くの電話を受ける人にとっては、月額300円前後の価値は十分にあるのではないでしょうか。

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