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「がんカミングアウトで悩んだとき、宮迫さんにも相談しました」――はんにゃ川島、腎臓がんを語る#2

はんにゃ・川島章良インタビュー #2

2018/03/13
note

食べたいものを食べる「解放デー」でストレス発散

──奥様の支えも大きな励みになったとお聞きしました。

川島 奥さんは妊娠中の大変な時も、「病院の食事じゃもの足りないから」と毎日病院に温かい食事を持ってきてくれました。退院後はバランスのいい食事の中に、さりげなくがんにいいと言われているメニューをまぜて作ってくれますし、ほんと頭が上がらないです。彼女に出会わなかったら、今こうしていられたか想像できない。側にいてくれてありがとう、といつも思っています。

 

──ご自身で心がけていることはありますか。

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川島 基本的には奥さんが健康的で体にいい食事を作ってくれるので、ありがたくいただいてますけど、「体にいい」だけをストイックに追求しすぎると、逆にストレスになりますよね。だから時々「爆食い」や「食べたいものを食べる」という「解放デー」を設けています。「解放多くない?」とか言われちゃいますけど(笑)。

妻は予定外の自宅出産に。人生ってほんとに予期せぬことが起こる

──ご出産も「予想外」の連続で、大変だったんですよね。

川島 娘が元気で生まれてくれたので話せますけど、一歩間違えたら大惨事になるところでした。急に陣痛が始まって、まさかの自宅出産になってしまったんです。トイレにこもっていた奥さんが、生まれる瞬間に、自分の手で赤ちゃんを抱え上げてくれた。奥さんと目が合って思わず「ナイスキャッチ!」って言っちゃいました(笑)。救急車と消防車を呼ぶ大騒動でした。

 がんが見つかった時もそうでしたけど、人生ってほんとに予期せぬことが起きるんだなって強く思いましたね。だから保険とか健診とか「備え」って大事なんですよ。

「10年安心して過ごせる」って大きい

──備えや知識があれば、なにかが起こった時にある程度落ち着いて対応できますし、安心感につながりますね。

川島 安心感があれば、その分ストレスが減りますよね。保険で言えば、仮にもし保険に入って10年間病気にならなかったとしても、「10年安心して過ごせる」って大きいと思うんですよ。むしろ10年後に「入って損した」と思えるなら、それだけ元気で過ごせたってことですから、ありがたいじゃないですか。……って、こんな話を若者たち相手に大学で講演とかやって、熱く語りたいんですよね。 

 あと、保険の営業もやらせてもらえたら、僕めっちゃがんばるんですけど。ライフネット生命さんはオンラインだから、僕1人だけの営業部とか……。ダメか(笑)。

 

写真=末永裕樹/文藝春秋

「がんカミングアウトで悩んだとき、宮迫さんにも相談しました」――はんにゃ川島、腎臓がんを語る#2

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