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言葉のひと・名波浩が語る「選手がキャラ立ちするためのコミュニケーション法」

ジュビロ磐田・名波浩監督のやりかた #2

2018/02/23
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「今年はノーストレスでやっています」

――今季、田口選手、新里選手、ブラジル人サイドバックのギレルメ選手などを獲得しましたが、層は決して厚いとは言えないと思います。若手の成長を見越してという判断でしょうか?

©文藝春秋

「誤解してもらいたくないのは、お金がないってことじゃないんです。ある一人の若手の能力が10段階中6ぐらいあるとしますよね。今年頑張れば、7とか8になる。それなのに9の実力がある選手を呼んできたら、その若手が伸びなくなる。下手したら6から落ちる可能性だってある。成長に蓋をするのはクラブにとってデメリットになります。だから最低限必要な補強をしたうえで、あとは若手だけじゃなくてみんなの能力を上げていくことが大切になってきます」

――開幕戦(25日)はホームで昨季王者の川崎フロンターレとの対戦になりました。

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「最初に知ったとき、『いきなりフロンターレかよ』と思いましたよ。でも10秒ぐらい経ったら、『結局どっかでは当たるんだもんな』ってなりました。今は楽しみしかないですね」

――監督として開幕を迎えるのは4シーズン目。何か心境の変化はありますか?

「いや、本当に今年はほとんど何もやっていない(笑)。選手たちに言わなきゃいけないこと自体減っているし、みんながやってくれていますから。ノーストレスでやっています。シーズンが始まれば、勝敗のところにストレスは出てくるとは思うんですけど、選手もスタッフも一緒になってジュビロのみんなと楽しくサッカーをやっていけたらなと思います」

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