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若き清掃マンが上野駅でぶつかった思いがけない「壁」

東日本環境アクセスのプロフェッショナルたち #3

2018/03/02

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もっと知識と技術を向上させたい

人材育成部のメンバーと。弾ける笑顔が職場環境を物語る

 久保山さんは新人教育のためのテキストやビデオ教材の制作も行っている。最近は、社外からの依頼で清掃講習を行う機会も増えたという。

「まだまだ知識やスキルが不足しているので、いろいろな経験を積んで磨きをかけて、もっと多くの人に教えられるようになりたい」。久保山さんはどこまでも高みを目指す。

ポイントやメモ欄なども入れた「久保山流トイレ清掃マニュアル」は、わかりやすいと好評

仲間や上司がいるから頑張れる

ユニフォームにも「チーム」の文字が刺繍されている

 去年は、社内で行っている「ハッピーポイント制度」(※社員同士がほめあうことを通じたマインド向上プログラム。ほめた時に1 ポイント、ほめられた時に2ポイントが加算され、年間の取り組み状況に応じて表彰される)の表彰式会場で流す、表彰される人のプロフィールビデオ制作も担当した久保山さん。表彰される人のキャラクターがわかるように、上司や一緒に働く同僚らからコメントをもらい、作業風景やお客様とのふれあい動画も組み込んだ「短編映画のような作品」に仕上げたという。

「映画みたいで感動しました。表彰される方がどんな人かがよくわかり、見ていて楽しかった」と上司も絶賛する。

 幼児教育のプロとしての知識や経験も役に立っているのでは、と聞くと「上司やまわりの方に助けてもらっているからこそ、できるんです。自分ひとりでは、仕事はできませんから」と控え目な態度を崩さない。この謙虚な姿勢も、久保山さんの信頼度をあげる要因のひとつであることは間違いない。

清掃がつないだご縁で幸せもつかむ

家族そろって記念撮影。「カメラあっちだよ~」 ©東日本環境アクセス

「休日に子どもたちと全力で遊ぶのが、今一番の楽しみ」

 そう話す久保山さんは、奥様とはテーマパークの清掃スタッフ時代に知り合い、結婚した。

「妻も清掃が好きでアルバイトに来ていたので、とても気があったんです。家庭での清掃に対するライバル心ですか? そのあたりはうまく分担しています、大人ですから(笑)」

“清掃”をきっかけに、やりがいと情熱を注げる仕事と、あたたかい家庭の両方を手に入れた久保山さん。「最初はみんな、自信がないところから始まります。経験が自信につながっていくよう、自分がやってきたことを信じて、これからも頑張っていきたいです」

3歳の長女が初めて描いた久保山さんの似顔絵は宝物 ©東日本環境アクセス

写真=三宅史郎/文藝春秋

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