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“超個性派俳優”加藤諒が語る「なぜ、こんなにブレイクできたのか?」

テレビっ子・加藤諒さんインタビュー #3

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『パタリロ』座長というプレッシャー

―― 男らしい役とか、あるいは中性的な役とか――今回の『パタリロ!』もまさにそうだと思うんですけれども色々な役を演じる中で何か迷われることってありますか? 

加藤 役者さんは「役が全然抜けないんですよ」みたいなことがよくあるじゃないですか。でも、僕っていつも役のほうを自分に近づけちゃうみたいなところがあるんです。『パタリロ!』は特にそうです。魔夜(峰央)先生から「もう自分に近づけちゃえばいいじゃん」というお言葉を頂きました。逆に今『ギャングース』っていう映画の撮影もしているんですけど、こちらは男らしく話したりしてます。自分の中では結構新たな挑戦ですね。

 

―― 舞台『パタリロ!』は今回で2回目になりますが、1回目、座長としてやってみてどうでしたか? 

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加藤 やっぱり最初は座長っていう言葉にすごいプレッシャーを感じてたんですけど、この座組って(小林)顕作さんを筆頭にみんなで作り上げていくっていう感じだったんです。だから、座長にならなきゃっていうよりも、周りの人たちが僕を座長として盛り上げてくださったという感覚がすごいあったので、気負わずスーッと真ん中に立たせていただきました。

―― お客さんの反応は?

加藤 『ビバ!花とゆめ』っていう曲があって、その中に白泉社のいろんな漫画のタイトルとかが出るんですけど、「ワ~!」みたいな感じですごい拍手が起きたりするのを見ると、原作ファンの方が喜んでくれてるっていうのを実感して、すごいうれしかったですね。

『しゃべくり』に出たくて、自分で投稿

―― 今、自分が出てない番組も含めて、好きな番組とかってありますか? 

加藤 『ポプテピピック』っていうアニメは見てますね。『ポプテピピック』、『ラーメン大好き小泉さん』は押さえてます。あと、撮りたまってるのが、『宇宙よりも遠い場所』っていうアニメ。今ちょっと自分の中でアニメが来てて。それはすごい見てますね。

―― ドラマはどうですか?

加藤 今ちゃんと見れてないなー。あ、でも、『陸王』に超ハマって! めっちゃよかったー、『陸王』。ホント続編やってほしいです。

―― アニメ、ドラマ以外では?

加藤 『アナザースカイ』がずっと好きなんですよ。自分も出たい! この間見てたら、お友達の波瑠ちゃんが出てて、「うわ~、いいなぁ」って。

―― 『アナザースカイ』だとどこに行きたいとかあるんですか?

加藤 僕、ニューヨークが好きで。高1の時もニューヨークに行って、大学1年生の時も行ったんですけど、もうずっと行けてないんですよね。静岡のダンススタジオの先輩が今ニューヨークでダンスカンパニーに所属してて、僕がニューヨークに行くための素材はあると思うんですよ(笑)。プロデューサーさんにも直訴しに行ったんですけど。

―― 積極的!

加藤 実は、『しゃべくり007』もそういうところがあって。『しゃべくり007』のホームページに誰に出てほしいかっていうリクエストを視聴者から募集する場所があって、仕事がない時期に自分で、「加藤諒。見た目とのギャップのあるキレキレダンスを踊れます」って書いて送ってたんです。1回じゃなくて何日かに分けて。

―― 知能犯(笑)。

加藤 あと、『行列のできる法律相談所』とかにも投稿したりしてましたね。何とか仕事がないかって思って。

28歳になりました。ヨロシク!

―― そういえば今日(2月13日)、加藤さんお誕生日ですよね? おめでとうございます!

加藤 ありがとうございます。ちょうど『パタリロ!』の顔合わせの日に28歳になりました。

 

(演出の小林顕作さんが登場)

顕作 矢沢永吉の『成りあがり』。これ、超ヤバいから、名作! ホント、20代のうちに読んでおくと超ためになるから、あげるよ。Happy Birthday To You!

加藤 わあ!

顕作 最高なんで。読み終わった後、口がこういうふうになる。

加藤 ヤダ~。

―― あははは(笑)

顕作 20ページぐらい読んだだけで様子おかしくなるから。

加藤 ヤバ~い(笑) 

顕作 これ、矢沢永吉が28の時に書いてるの。今日、28になったんでしょ。

加藤 エッ! 矢沢さんが28の時に書いてるの? じゃあ、このソウルを受け継ぎます!

顕作 読んで、様子がおかしくなったらいいと思う(笑)。じゃあ、ヨロシク!

加藤 もー、最高。

小林顕作さんと一緒に「ヨロシク!」

#1 『あっぱれさんま大先生』出身・加藤諒が語る“生き残る”ということ
http://bunshun.jp/articles/-/6322

#2 元子役・加藤諒が振り返る「仕事なかった時代」
http://bunshun.jp/articles/-/6323

写真=松本輝一/文藝春秋

かとう・りょう/1990年、静岡県生まれ。『あっぱれさんま大先生』では「くるみちゃん」のキャラクターで人気者になった。多摩美術大学で野田秀樹の授業を受け、「NODA MAP」作品『ザ・キャラクター』で初舞台。ドラマ出演作品に『主に泣いてます』『とと姉ちゃん』『真田丸』『ゆとりですがなにか』など多数。3月15日より舞台『パタリロ スターダスト計画』に主演。https://www.nelke.co.jp/stage/patalliro2018/

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