昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載池上さんに聞いてみた。

池上 彰
2018/02/28

池上彰氏が解説する「民主主義国家が与党トップを替えるとき」

池上さんに聞いてみた。

Q  南アフリカの大統領後任、あっさり決まりすぎでは?

 2月15日未明(日本時間)に、南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領が辞意を表明しました。与党アフリカ民族会議(ANC)から早期退陣するようにと圧力を受けて解任された格好です。後任にANC議長で副大統領のラマポーザ氏が選ばれ、あっさりと後任が決まった感じがします。民意は反映されないのでしょうか?(70代・男性・無職)

A これも民主主義だと思うのです。

 南アフリカのこと、よくご存じですね。でも、これも民主主義だと思うのです。民主主義国家では、与党のトップが政治のトップになります。安倍首相は、自民党の総裁だから首相の座にいるわけです。

 歴代の自民党の総裁の中には、党内での支持を失って交代させられ、それに伴って首相を辞任することになった人もいます。

南アフリカの前大統領、ジェイコブ・ズマ氏 ©getty

 ズマ大統領は、汚職の疑惑が絶えず、あまりに評判が悪かったので、与党のANCは、「このままでは次の選挙で自分たちが落選してしまう」という危機感を抱きました。選挙で勝つために党首を替える。これは民主主義ですね。南アフリカは、なんだかんだ言われても、アフリカ大陸の中では民主主義が根付いている国であることを示したと思います。

「○○さんに聞いてみた。」のコーナーでは、みなさまからの質問を募集しています!

質問投稿フォーム