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連載シネマチャート

アカデミー賞13部門ノミネート 「シェイプ・オブ・ウォーター」を採点!――シネマチャート

〈あらすじ〉

1962年、冷戦時代のアメリカ。政府の機密機関に、アマゾンの奥地で神と崇められていたという、不思議な生き物が運び込まれる。夜間清掃員のイライザ(サリー・ホーキンス)は、奇妙な姿をした“彼”(ダグ・ジョーンズ)に魅了され、彼の元に通い始める。幼い頃のトラウマで声を出せない彼女は、手話やアイコンタクト、音楽やダンスで心を通わせる。エリート軍人・ストリックランド(マイケル・シャノン)の提案で、“彼”が生体解剖されることを知ったイライザは、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と隣人の画家・ジャイルズ(リチャード・ジェンキンス)に協力を仰ぎ、彼を逃がす計画を企てる。

〈解説〉

脚本と監督は『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ。孤独な女性と不思議な生き物のファンタジックなラブストーリー。2018年アカデミー賞13部門ノミネート。124分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆異形の〈彼〉に恋するダーク・ファンタジーだが、様々な要素を取り込みすぎて錯雑。胃モタレ感。M・シャノンが救い。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★ノワールやホラーのタッチを配合する技術が、繊細な情感描写に負けぬほど緻密。主人公に倣って、水と一体化したくなる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆薄気味悪いようでロマンチックな展開。途中で結末がわかってしまうが、だからこそ胸がすく。闇の設定での光の恋物語。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★鬼才監督のありったけ。可動域の広い演出が、誰も目の届かない世界の隅っこまで魔法をかける。悪役の悲哀も壮絶だ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆まるで水の魔法がかかった映画。バス窓の雨垂れを追うS・ホーキンスの至福な表情。三拍子の音楽も夢見心地な気分に。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2017 Twentieth Century Fox
INFORMATION

「シェイプ・オブ・ウォーター」(米)
全国公開中
脚本・監督:ギレルモ・デル・トロ
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサー ほか
http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/