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連載今夜も劇場へ

渦中の小泉今日子が、“毒婦”木嶋佳苗に基づく役を演じる「毒おんな」

今夜も劇場へ

2018/03/02

 芝居の成否は幕が開かなければ分からない。だが、この作品は成功間違いなしと思われる。椿組の『毒おんな』だ。事務所独立と不倫宣言で話題の小泉今日子が「首都圏連続不審死事件」の木嶋佳苗に基づく役を演じる。結婚を匂わせて孤独な中高年に近づき、大金を巻き上げた後に偽装自殺で排除する。北海道の酪農場で起こる事件であり、潜在的な被害者となるのは輸入食材店の社長(外波山文明=『四畳半襖の下張り』で演技力を発揮)と獣医(津村知与支)。

 酪農企業の経営主導権は既に甥夫妻(福本伸一、岡村多加江)に渡っているのだが、この夫妻の関係にもさざ波が。付近の居酒屋経営者(木下藤次郎)も、これに絡んでくる。更に、婚約詐欺を働く女の両親(田渕正博、浜野まどか)と叔母(今井夢子)も過去のトラウマとして登場する。

 微妙な心理描写で定評のある高橋正徳が演出を担当することも心強い。

ツイッター、@GashuYuukiもご覧ください。

INFORMATION

椿組『毒おんな』
青木豪作、高橋正徳演出/3月2日〜14日、東京・下北沢ザ・スズナリにて
http://tubakigumi.com/nextstage/index.html​