昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

全米優勝の大坂なおみ “練習嫌い”が大躍進を遂げたワケ

(週刊文春3月29日号より再掲載)

 女子テニスの大坂なおみ選手(20)の成長が著しい。

 4大大会に次ぐ格の大会とされるBNPパリバ・オープンでは、元世界ランキング1位のシャラポワ、やはり元1位のプリスコバを破り、準決勝では、現1位のハレプをストレートで下す金星。決勝では若いカサキナを圧倒しツアー初優勝。これまでに現役の世界1位経験者10人のうち5人を撃破した実力は本物だ。

全米オープンで元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズを破り、日本人初のグランドスラム制覇 ©AFLO

 ハイチ系アメリカ人の父と日本人の母の間に大阪で生まれた彼女は、姉のまり(現プロテニス選手)に影響されて3歳からテニスを始め、間もなくアメリカに移住。13年にプロに転向すると、16年の全豪オープンで3回戦まで勝ち進み、注目を集めた。

「180センチの長身から繰り出される200キロ超の高速サーブが武器ですが、実はそれは1試合に数本。むしろ多彩なショットが打ててラリーが巧い選手。ただこれまでは試合でその巧さを発揮できなかったが、今大会では、冷静にラリーに対応していた。4大大会制覇も現実的になってきました」(テニスライター)

 躍進の背景には、今季からコーチになったサーシャ・バイン氏の存在があるという。彼はセリーナ・ウィリアムズの元ヒッティング・パートナー(練習相手)だった。