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第4形態で巨大化!? ロッテ「謎の魚」の動向を専門家が分析

文春野球コラム ペナントレース2018

 千葉ロッテマリーンズのキャラクター・謎の魚の行動と言動が今年も謎めいている。昨年からデビューし、その風貌と第1形態から第3形態まで進化する新しい展開で国内外から話題となった謎の魚。今年も3月30日の楽天イーグルス(ZOZOマリンスタジアム)とのシーズン開幕戦から華やかに登場すると思いきや一切、姿を見せず関係者を唖然とさせた。

「予想外」が大好きな謎の魚

 本拠地での主催試合9試合を終えて姿も形もない。静かに身を潜めているのかと言われるとしかしその逆。開幕と同時に前触れもなく突如、ツイッターをスタート。開幕日は「暇なんでツイッター始めちゃいました。グフフフ。あ、きょうはチケットが売り切れなので開幕戦はいきません。先日、口撃されたイーグルスの梨田監督に挨拶をしようかと思ったのですが、それはナシダということで……。グフフフフ……。ということで、きょうは花見を兼ねてちょっと遠出しようと思い、現在は駿河湾沖です。まもなく御前崎です」とツイート。

 このまま東上し、千葉に上陸するのだと思わせておいて、ここから遠州灘、伊勢湾、瀬戸内海、玄界灘とどんどん離れ西へ西へ。ついには屋久島付近へと離れていってしまった。4月24日には所属の千葉ロッテマリーンズを勝手に飛び越え、パシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)から台湾プロ野球のラミゴモンキーズの本拠地・桃園國際棒球場での始球式(5月12日(土) 日本時間18時05分試合開始)に登場するため台湾に上陸することが発表され、プロ野球メディアは腰を抜かした。

時速20ノットモードで泳いでいる謎の魚 ©千葉ロッテマリーンズ

 これについて千葉ロッテマリーンズ広報メディア室・梶原紀章氏は定例の記者会見で「基本的に謎の魚は予想通りの行動をすることは極端に嫌う性格です。だから大方の人が開幕から現れると思ったところ、逆をついて西に向かったのだと思います。そしてグラウンドはグラウンドでも台湾の球場で今年初めて姿を現すというお披露目の仕方をするのだと思います。その発表もマリーンズからしても普通なのでPLMさんにお願いをしたのでしょう。すべて人の予想の逆を行きたいタイプ。だからこそ名前も公表をしていないのです。普通のキャラなら、名前は何で、どういうキャラですとなる。その普通が嫌なのです。名前は一切言わない。一方ですべてを謎にするのかと思いきや意外にサラッと自身のプロフィールを喋って驚かせたりする。そうやって周囲が驚いたり、話題にしてくれることが魚にとってはたまらなく快感なのだと思います」と説明している。

 思えば新年早々、「戌年生まれの年男でふたご座です」と突然のカミングアウトで周囲を驚かせるとハワイアン航空に招待されて向かったオアフ島では「新婚旅行以来のハワイです」と告白し、既婚者であることまでも公表するなど、謎を売りにする割には次から次へとプロフィールの安売り状態に突入。細かくネタバレをしていき、話題を作っている。これも謎の魚の周囲が予想していることの逆を行きたいというあまのじゃく精神によるものだとすると合点がいく。

 さらには開幕直前には「魚の競り」という謎の企画を実施し、株式会社拓匠開発に800万円で落札され同社のトラックで連れていかれる始末。が、このまま拓匠開発の水槽で大人しく飼われる日々を過ごすのではという大方の予想を裏切り、自身は太平洋を西へ悠然と遊泳するという周りが考えることとはまったく違う展開を楽しむかのごとく行っている。