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フェイスブック個人情報漏えい きっかけは性格診断クイズ

2018/04/01
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO ©共同通信社

 米フェイスブック(FB)の株価が急落している。3月19日の下げ幅は、過去4年で最大の7%に達し、この日だけで4兆2500億円もの時価総額が吹き飛んだ。その原因は、前週末にFBの保有する約5000万人の会員情報が、英ケンブリッジ・アナリティカ(CA)によって不正に利用されていたことが発覚したからだ。

「FBの売上高の98%を占める広告収入が打撃を受けると見られ、暴落した」(外資系証券幹部)

 事件はCAの元社員クリストファー・ワイリー氏の内部告発で露見した。CAはFBなどのビッグデータをもとに、選挙コンサルティングを行い、米大統領選でトランプ陣営を支援し、勝利に導いたことで知られる。ヘッジファンドの雄「ルネッサンス・テクノロジーズ」のロバート・マーサーCEOが有力スポンサーとされ、首席戦略官としてホワイトハウス入りしたスティーブン・バノン氏(すでに辞任)もCAに出資しており、副社長を務めていた。

 だが、CAが選挙に活用したデータは、ケンブリッジ大学の教授が学術調査の名目で、FBで性格診断クイズを行い、取得したものだった。CAは教授の協力を得て同データを不正に入手。クイズの回答者は27万人にすぎないが、「いいね!」をクリックした会員など、主に米国に住む約5000万人分のデータが、ユーザーの同意を得ないまま外部に流出していた。