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連載この人のスケジュール表

彼女が世に珍しい“書籍専門の広報”という仕事を選んだ理由

奥村知花――この人のスケジュール表

奥村知花さん

 話題の絵本『おやすみ、ロジャー』(92万部)、『肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい』(36万部)等々、携わったヒット作は数知れず。世に珍しい“書籍専門の広報”奥村知花さんが、初の著書『進む、書籍PR! たくさんの人に読んでほしい本があります』(PHP研究所)を上梓した。

「元々レストラン広報の仕事をしていたのですが、会社のM&Aがあって退職を決めた時、かねてカフェブックの企画を相談していた出版エージェント会社の方から『本のPRをしてみない?』と誘われたのがこの仕事を始めるきっかけでした。最初は、『版元』『取次』という言葉さえわからない状態でしたね(笑)」

 奥村さんが“書籍専門のフリーランス広報”として独立したのは2003年。「良書なら放っといても売れる」時代はとうに終わり、「本のPR担当が専任でいるといいね」と業界で囁かれ始めた頃だった。

 最近の印象深い仕事は、写真集『必死すぎるネコ』(沖昌之)を“本がハネる番組”『スッキリ』(日テレ系)に売り込んだ事例だという。猫の日(2月22日)に合わせ、局アナが街で“必死すぎるネコ”を探して写真に撮るまでをロケ。十数分間の番組作りにも立ち合ったというから驚きだ。

「紹介された本が売れると、アドレナリンが出ます(笑)」