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鳥集 徹
2018/05/04

耳そうじはしなくていい!? しすぎる方がよくない理由

医療の常識を疑え ――便秘・耳・ひざ痛・腰痛の新常識

 医学や健康の常識は、どんどん変わっている。昨日まで正しいと思われていたことが、いつの間にか誤りとなっていることも少なくない。古い知識のままで、間違った習慣を続けていると、かえって健康を損なわないとも限らない。

 そこで、最新の研究成果や知見に基づき、医学と健康の新常識を98項目集めてみた。今回は「便秘・耳・ひざ痛・腰痛の新常識」。とくに便秘やひざ痛は女性に多いトラブルだ。適切な知識を身につけて、すっきりと解消してほしい。

 まずは「便秘」。その原因は、もしかすると洋式便器のせいかもしれない。実は、和式スタイルで用を足してみると、便秘が解消する可能性があるのだおおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎医師が解説する。

便秘の人が増えたのは、洋式便器が普及したことが要因の一つと考えられます。椅子に座った姿勢だと直腸と肛門が真っすぐにつながらず、折れ曲がってしまうからです。足置きを使ってひざの位置を高くしたり、便座の高さを下げたりすれば、和式の姿勢に近くなり、用を足しやすくなります」

 便秘には、腸を動かすために腹筋運動をすすめられることも多いが、それよりウォーキングや階段上りがおすすめと大竹医師は言う。

「便秘は筋力の弱い女性やガリガリにやせた男性に多いのが特徴です。確かに腹筋は有効なのですが、それより腸を動かすには歩いたほうが効果的です。いつも駅やオフィスへ行くのにエスカレーターやエレベーターを使っている人は、便秘解消のチャンスだと思って歩く距離を伸ばし、階段も上ってみてください」

 便秘と同じく、詰まるものと言えば耳垢だ。だが、これに関しては、あまり気にしなくてよさそうだ。

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耳掃除は基本的にしなくて構いません。耳掃除を必要以上にすると外耳道を傷つけたり、耳垢を奥に押し込んだりすることがあります。実はそれによって、外耳炎や外耳道がんになる人もいるのです。耳垢は自然と外に出てくるので、1週間に1度程度、耳の穴の入り口を軽く掃除するだけで十分です」(同前)

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