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眼にいいのは「ブルーベリー」じゃなくて「緑黄色野菜」!

医療の常識を疑え #8――目の新常識

2018/07/06

 医学や健康の常識は、どんどん変わっている。昨日まで正しいと思われていたことが、いつの間にか誤りとなっていることも少なくない。古い知識のままで、間違った習慣を続けていると、かえって健康を損なわないとも限らない。

 そこで、最新の研究成果や知見に基づき、医学と健康の新常識を98項目集めてみた。8回目は「目の新常識」。一生大事に使い続けるには、どんなことに気をつけるべきなのか、専門家に聞いてみた。

 まず、気をつけたいのが花粉症の季節だ。症状がひどくて、目のまわりを掻くだけではすまない人もいるのではないだろうか。だが、目をこすったり、叩いたりしすぎると網膜剥離や白内障を起こすことがある。『視力を失わない生き方』などの著書で、現在の眼科医療に警鐘を鳴らしている、深作眼科院長の深作秀春医師が話す。

プールに入った後眼を洗うのは間違っている

「目はむき出しの臓器なので、外からの力に無防備です。弱い力でも何回も叩くと、網膜剥離や白内障を起こすことがあるのです。実際、目がかゆくなるアトピー性皮膚炎の患者では、10代、20代でも網膜剥離や白内障、円錐角膜などの病気を起こす人がいます。もし目がかゆくてどうしようもないときは、花粉症用のメガネをかけ、点眼治療などで防御してください」

 花粉を洗い流そうと、外から帰って目を洗う人もいるだろう。だが、これもよくない。水道水や市販の洗浄液で目を洗うと、目を守る脂分や粘液などを含む涙を一緒に流してしまい、角膜を傷めてしまう恐れがあるからだ。一定数以下とはいえ、水道水には感染症を起こす細菌が含まれており、失明の原因ともなるアメーバ原虫が潜んでいることもある。

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「目を洗うのは、ゴミやほこりが入ったときぐらいにしてください。プールに入った後、水道水で眼を洗うように指導する学校がありますが、間違っています。それより、プールに入るなら必ずゴーグルをすることです。プールの水には殺菌のために大量の塩素が入っています。これによって、角膜を傷める恐れがあるからです」(深作医師)