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坂崎 仁紀
2018/04/17

新橋“呑めるランチ” 虎ノ門「峠そば」への遠い道のり

立ちそばの名店には辿り着けない、ほろ酔いの昼

genre : ライフ, グルメ

 4月第2週の平日、昼前の新橋駅界隈。喧騒とランチの香りが辺りに漂う。

 いつもなら、虎ノ門の立ち食いそばの名店「峠そば」に早めの昼メシに行こうというところだが、午前11時を過ぎると「峠そば」にはなかなかたどり着くことができない。新橋駅周辺は誘惑ランチの宝庫だからだ。

 今回は、そんな新橋「誘惑ランチ」の穴場的なお店を2軒ほど紹介しよう。テーマは「呑めるランチ」だ。

立ち呑みは「三文の徳」

 まず、1軒目は新橋駅前ビル1号館にある「立ち呑み処 三文の徳」である。「しいたけそば」でおなじみ・立ち食いそば「三松」や立ち飲み「喜楽」、「おさけ村」などがひしめく1階フロアに2016年9月に開店した店で、夜は宮崎おでんや宮崎産の地魚・地鶏刺し、鶏のたたきなどを楽しむことができる。

「もう呑めるよ!!」だって

 店主の徳さんは宮崎出身で、宮崎でラーメン店も経営していることから、新橋でも2017年から宮崎とんこつをベースにしたらーめんを提供するようになった。

 11時過ぎに訪れると、一杯やっている集団が店奥でくつろいでいる。夜勤明けのおつかれちゃん組だ。確かに、店先にも「もう呑めるよ!!」と大きい字で書いてある。

九州から空輸しているという麺

 徳さんにおすすめのらーめんをたずねると、基本の宮崎とんこつ白か黒(焦がしにんにくマー油が入ったもの)だというので、「宮崎とんこつ白」700円を注文した。ついでに、「宮崎おでん、大根、厚揚げ、豚なんこつ」(おでん種すべて200円)、「穴子めし」200円を注文。すると、にっこりしながら「ハイ、これもね」と真っ先に「焼酎の水割りレモン入り」400円が登場することに。おでんを食べ呑みながら待つこと5分。「宮崎とんこつ白」が登場した。

このまま、ずっと呑むこともできるのか、恐ろしいことだ

 スープの色は博多とんこつの白系というよりは、やや醤油系のあざやかなタイプ。一口飲むと、豚軟骨や豚骨からでたコラーゲンたっぷりのトロミがあるタイプで、上品な味である。九州から空輸しているという麺は博多の細いタイプではなく中太麺。スープとよく絡んでコシもある。らーめんに厚揚げ、大根をオンして食べてみると、これはまたオツな味である。おでんがこのスープによく合うのだ。ヤミツキになりそうだ。このまま、ずっと呑むこともできるのか、恐ろしいことだ。

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