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のん×高橋幸宏「女優のんがミュージシャンになるまで」

のん×高橋幸宏 対談 #1

2018/05/09
note

ボイスレッスンで「タイムマシンにおねがい」を課題曲に

――昨年はサディスティック・ミカ・バンドの「タイムマシンにおねがい」を一緒にレコーディングされましたね。

のん 初めてのレコーディングだったのでめちゃめちゃ緊張しました。

 

高橋 あの曲をレコーディングしたのはのんちゃんで4代目になるのかな。加藤ミカ、桐島かれん、木村カエラに続いて。

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のん ボイスレッスンに行ってる時に「タイムマシンにおねがい」を課題曲にして練習していたんです。こういう明るくてロックな感じでいきたいなって思ったので、この曲でいくと決まってすごく嬉しかったですね。

高橋 ここ40年くらいロック・ヴォーカリストを目指す女の子たちが一度は通る曲なんですよ。シーナ&ロケッツのシーナもそうだったって。

――サディスティック・ミカ・バンドのオリジナル・メンバーの幸宏さんと小原礼さんが参加しているのも話題になりましたね。

高橋 佐橋(佳幸)くんとDr.kyOnが、図らずも「なんかレコードと同じみたいだ……そうか、本物だった!」って言ってたのがおかしくてね(笑)。

 

のん 小原さんは当時使っていたベースを持って来てくださったんです。私なんて、素人がギター持って来ちゃった感じで……ビビっちゃって。

高橋 のんちゃん、ばっちりサイドギター弾いてましたよ。

のん 凄いメンバーのみなさんと一緒にギターを弾くことができて楽しかったんですけど、なんか今も思い出しただけで緊張してきちゃいます……。

高橋 現場ではそんな感じに見えなかったけど(笑)。ミカ・バンドは、2代目の桐島かれんは歌が本業じゃなかったし、トノバン(加藤和彦)ってそういう個性の強い女の子が好きだから、もし彼が生きていたら「のんちゃん、いいんじゃない」って言っていたような気がしますね。

のん わ! それは嬉しいです!

 

高橋 テイくんも水原希子ちゃんとか、そんな魅力のある女の子を探してくるのうまいんだけど、のんちゃんはとにかくファンだったので、さすがに声をかけられなかったのかな(笑)。