昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

民放ドラマがNHK朝ドラに影響されすぎじゃないか問題

2018/04/26

 この4月~6月クールの連続ドラマの傾向と対策を論じる記事を書いたとき、相変わらず“医療もの”と“事件もの”頼りであることと、さらにそこに“朝ドラ”というキーワードが民放のドラマ制作に影響を及ぼしているのではないかと私は指摘した。

 要するに、NHKの朝ドラに出演して好印象を残した俳優たちが、民放ドラマに多くキャスティングされているのだ。これを「橋田ファミリー」ならぬ「朝ドラファミリー、栄光の時代」と勝手に呼びたい。

©iStock.com

4月クールの民放ドラマは朝ドラ出演者だらけ

 なお、ここで述べる朝ドラは、朝ドラブームのはじまりとされる、放送開始時間が8時になった2010年以降の作品に絞る。

 まずざっと4月クールの民放における連続ドラマの朝ドラ出演者を挙げてみよう。

『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ 月9時) 東出昌大(『ごちそうさん』)

『ヘッドハンター』(テレビ東京 月10時) 徳永えり(『わろてんか』)

『シグナル』(カンテレ、フジテレビ系 火9時) 坂口健太郎(『とと姉ちゃん』)

 

『花のち晴れ』(TBS 火9時)杉咲花(『とと姉ちゃん』)

『正義のセ』(日本テレビ 水10時) 吉高由里子(『花子とアン』)
 

『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日 水9時) 波瑠(『あさが来た』)、鈴木京香(『わろてんか』)、脚本・大森美香(『あさが来た』)

 

『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』(フジテレビ 木10時) ディーン・フジオカ(『あさが来た』)

『あなたには帰る家がある』(TBS 金10時) 玉木宏(『あさが来た』)

『いつまでも白い羽根』(東海テレビ フジテレビ系 土11時40分) 伊藤沙莉(『ひよっこ』)

『おっさんずラブ』(テレビ朝日 土11時15分) 田中圭(『おひさま』)、吉田鋼太郎(『花子とアン』)

『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ 土10時) 和田正人(『ごちそうさん』)、木村佳乃(『ひよっこ』)

『ブラックペアン』(TBS 日9時) 竹内涼真(『ひよっこ』)、葵わかな(『わろてんか』)

『崖っぷちホテル!』(日本テレビ 日10時30分) 中村倫也(『半分、青い。』)

……と朝ドラ祭りだ。ちなみに、NHKでも『デイジー・ラック』(NHK 金10時)に夏菜(『純と愛』)と徳永えり(『わろてんか』)が出ている。『ヘッドハンター』と掛け持ちの徳永えりは『わろてんか』の出世頭といえるだろう。

 放送前の資料に目を通し、そこに記されたメインキャストをピックアップしただけでもこの通り、かなり朝ドラ率が高いと思ったが、実際、放送を見て、たまげた。

この記事の画像