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田中将大と則本昂大、楽天の新旧エースが語った星野仙一氏への想い

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/05/02
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1000奪三振を達成 「次の目標」は?

 今シーズンの開幕投手を務めた則本選手は7回9安打1失点、150球を投じた。白星は付かなかったが「自分だけではなくチーム全体の粘りで勝つ事が出来た」。そう記者の前で話した。

 次の登板日である4月6日、今季初の福岡ソフトバンクホークス戦だった。昨年の契約更改終わりに話を聞いたちょうど4か月後。そう、シーズンを跨いで福岡ソフトバンクにやり返す時がきたのだ。しかもここまで996奪三振。あと「4」で通算1000奪三振という記録がかかったメモリアルな1戦でもあった。

則本選手1000奪三振達成記念 ©Rakuten Eagles

 8回5安打2失点で見事、今季初勝利を手に入れたエースは3回に内川選手からフォークで空振りの三振を奪った。この三振がプロ野球史上147人目、チームでは田中将大選手に次ぎ2人目の1000奪三振達成となった。その翌日のインタビューである。

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河内「1000奪三振は、同郷(滋賀出身)の松田選手から奪ってくれると勝手に予想してましたが?」

則本選手「僕もね、実はそこを考えてはいたんですけど、タイミング的にそうはならなかったんで(笑)。まぁでも内川さんから取れたことは凄く良かったと思います!」

河内「ファンの声援が後押しになりましたか?」

則本選手「雨も降る中、沢山の方に来てもらって応援してもらえたので、心強かったです!」

河内「三振を待つファンの皆さんにメッセージをいただけますか?」

則本選手「次の目標は何か? と考えた時に、やっぱり『勝つ』ことなんで、それに三振が必要なら取っていけたら良いと思いますし、仮に取れなくても、とにかくチームが勝てば、それで良いと思います! それが一番です!」

 泥臭くても「勝つ」という事も話していた則本選手。チームが勝つことにこだわりをもっている6年目のエースの言葉は力強かった。マウンドに上がれば、全力で雄叫びを上げ、全力で悔しさを表現する。そして勝負の世界で勝つことだけを考えて、毎日生活している則本選手に最大の敬意を払いながら、甥っ子のショータに「勝つ」ことの大事さを、こんな僕からも少しは伝授したいと思う。

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