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2時間で完売! “福浦安打製造所作業着”はなぜ売れたのか

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/05/03
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「皆様の後押しと期待を強く感じている」

 過熱する周囲とは裏腹に本人はいたって冷静。ZOZOマリンスタジアムで試合がある日はほとんど毎日、試合後にウェート場に姿を現し体を鍛え、ロッカーでは後輩選手たちに様々なアドバイスをする姿を見かける。そんな福浦に聞いてみた。

ーー福浦安打製造所作業着が2時間で完売したが?

「ウソでしょ? 誰が買って、なにに使うの? しかも9800円でしょ? 200着も? それは信じられない。25年間でいろいろなグッズを見てきたけど、こんな奇抜なアイデアは初めて。これが売れるかあ。ありがたいとしかいいようがないよね。いやあ、本当にありがたい。企画した人、買ってくれた人。その両方に感謝だよ」

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-ー今年は特に商品が売れている。グッズの売れ行きが好調な事をどう思うか?

「いろいろと商品が発売されて、売り切れていると聞いてビックリしている。皆様の後押しと期待を強く感じている。これからもチームの勝利に貢献できる一打を積み重ねていきたいと考えているよ」

 安打製造所作業着が売り切れたと聞いた瞬間は声を裏返してテンション高めに話をしていたが、再びすぐにいつもの冷静でクールな姿に戻り感謝の言葉を並べた幕張のレジェンド。

通算2000本安打を目前にしている福浦和也 ©文藝春秋

 マリーンズフロントは今後、プロジェクトチームを立ち上げ、グッズだけではなく様々な企画を展開し、大記録達成を後押ししようと準備を進めている。そんなXデーはいつであろうか。6月15日からのZOZOマリンスタジアムでの巨人との3連戦だと面白い。同じ年で同じ千葉出身で親交の深い高橋由伸監督率いるジャイアンツ。そしてマウンドにはこれまた同じ年の上原浩治投手。いろいろと想像をするだけでも楽しい。いろいろな分野で若手から中堅になり人生の狭間に入り自分自身の立ち位置に戸惑い悩み出す同世代の40代の方々は自分の人生と重ね合わせるように背番号「9」の背中も見つめ続けてきてくれているのであろう。そして感情移入をしながらグッズを購入してくれているに違いない。そんな人のためにも福浦安打製造所はまだまだ夢と感動を提供する。

梶原記章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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