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連載THIS WEEK

肛門に箸、陰部にドライヤー…
女性を玩具にした東大生の非道

source : 週刊文春 2016年7月21日号

genre : ニュース, 社会

主犯格の松見被告

「被告の1人は『こいつマジで胸でかいから触っていいよ』と笑っていた。胸を揉まれ、ブラジャーを取り上げられた」「裸にされ、割り箸で肛門をつつかれ、陰部にドライヤーの風を当てられた。被告は私に馬乗りになり、無理矢理キスをした。馬乗りのままカップラーメンを食べ、私の胸に麺を落とした」

 法廷で被害者女性(21・事件当時)の供述調書が読み上げられるのを、松見謙佑被告(22・強制わいせつ罪などで起訴)は両膝に拳を置き、静かに聞いていた。黒い短髪に黒縁眼鏡、ひ弱そうな外見からは、女性の尊厳を踏みにじった野蛮さは感じられない。それもそのはず、松見被告は東京大学の4年生。日本の最高学府に通うエリートである。

「事件は5月10~11日の深夜に起こりました。松見被告は10日夜、東大大学院生の松本昂樹被告(23)や東大生の河本泰知被告(22・ともに同罪で分離公判中)、松本被告の知人だった被害女性らとJR池袋駅近くの居酒屋で飲んだ。その後、女性を河本被告の自宅マンションに連れ帰りました。男たちの狙いは、女性を酔わせ、わいせつ行為をすることでした」(警視庁担当記者)

 5日に東京地裁で開かれた松見被告の初公判で明らかにされたところによると、松見被告らは居酒屋で山の手線ゲームを提案。東大生の頭脳に女性が勝てるはずもなく、罰ゲームとして大量の酒を飲まされた。酔った女性は河本被告の自宅に連れ込まれ、そこで冒頭の被害に遭った。

「彼らは4月に『誕生日研究会』というサークルを作った。女性を酔わせ、わいせつ行為をするための会。発覚までに同様のことを複数回していたようです」(司法担当記者)

 実際、松本被告の供述調書によると、「女性を“おもちゃにする”のが目的だった」という。松本被告は今回の被害女性と性的関係があったが、別に恋人がおり、犯行を笑って見ていたとされる。

 部屋から逃げ出した女性は警察に通報。現場にいた5人が逮捕され、その後、松見被告ら3人が起訴された。

 公判では「酔うと自分は理性がなくなる。反省している」と語った松見。「初犯の上、起訴内容を認めているため3人とも執行猶予判決となる可能性が高い」(前出・司法担当記者)というが、もうエリート街道には戻れまい。

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