文春オンライン

後藤駿太の一軍合流で実現する“バファローズらしい戦い方”とは?

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/05/22
note

いよいよ後藤選手が一軍に合流

「投手が力投するも勝ち星に恵まれず」。そんな言葉をよく耳にする今年のBs。こう聞けば打線の強化が必要なように思うが、実は原因はそこだけではない。今年のBsが投手を見殺しにする要因の一つ、それは外野手のUZR値の低さである。ロメロ選手でも「-0.4」吉田正尚選手で「-1.6」、宗選手に至っては「-6.4」である。この「代替選手に比べて、どれだけ失点を防いだか」を示す指標UZR値、現在までのBs外野陣は軒並みマイナスであり、これではいくら投手力が高くても彼らが守備に着くだけで相手に点をあげているのと同じ事なのである。坂口智隆(現・ヤクルトスワローズ)や糸井嘉男(現・阪神タイガース)、もちろん後藤駿太といったBs歴代のセンターフィールダーにはUZR値をプラスにする高い守備力が備わっていたのだからその差は更に広がってしまう。「投手力を中心に守り勝つ野球」という当初の監督プランは、後藤駿太がセンターを守って初めて実現できる戦い方だったのではなかろうか。

 5月19日。いよいよ我々が待ちに待った後藤選手が1軍に合流した。本人も相当長らく苦しんだのだろう、翌20日にTwitterを通じて次のようにコメントしている。

「昨日から1軍に昇格することが出来ました。今日の名前をコールされた時の歓声本当に嬉しかったです。また応援してくださる皆様の期待に少しでも応えれるように今できることを精一杯やります。明後日からもご声援よろしくお願いします。」

ADVERTISEMENT

 文面からモチベーションの高さが伝わって来る。後藤選手本人もこの日を待ちわびていたのだろう。いよいよ小さな町工場のラストピースが埋まったのだ。後藤係長へ業務連絡、外野の仕事は山ほど残してあるので急ぎ処理願います。乞うご期待である。

※「文春野球コラム ペナントレース2018」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイトhttp://bunshun.jp/articles/-/7263でHITボタンを押してください。

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

後藤駿太の一軍合流で実現する“バファローズらしい戦い方”とは?

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー
文春野球学校開講!