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TOKIO元メンバー山口達也事件と、芸能界の「危機対応」

速水健朗×おぐらりゅうじ すべてのニュースは賞味期限切れである

おぐらりゅうじ(右)=1980年生まれ。編集者。速水健朗(左)=1973年生まれ。ライター。

いつの間にか、ニュース番組をジャニーズタレントが占拠していた

おぐら もう散々テレビでもネットでも報道されていますが、TOKIOの元メンバー山口達也が事務所との契約を解除したと発表されました。

速水 女子高校生に対する強制わいせつで書類送検という事態の発覚後、翌日には山口達也本人が会見して、さらにTOKIOの4人の会見があった。そのすぐあとのタイミングでの契約解除という展開。

おぐら かなりのスピード感がありましたよね。

速水 想像するに事務所内部ではかなりバタバタしていたんだろうなって。

おぐら ジャニーズ事務所が事態の発覚直後に「お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております」というコメントを出した時点では、ここまでの展開は予測していなかったような。

山口達也 ©文藝春秋

速水 そもそも主語がないのが気持ち悪い。あと「お気持ち」って何だろう。相手は皇族か何か?

おぐら いろいろな拙さがにじみ出ていますよね。

速水 テレビはずっとこの事件を報じているけど、それは「社会的な影響が大きい」からってことでしょ? そこについてはね、そこまでの話なのかなとも思うのね。

おぐら ジャニーズのTOKIO、強制わいせつ、相手は女子高生と、テレビ的にこんなセンセーショナルなことはないでしょう。何より、やったことの責任がありますから。

速水 よく考えたら社会的な責任は間違いなくある。

おぐら 考え直しました?

速水 そうだね。そして、今度の事件で気がついたのは、事件を伝えるのもまたジャニーズのタレントたちなんだってこと。事件発覚翌日の朝に国分太一が『ビビット』(TBS)の冒頭でコメントして、城島茂が4月28日の『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日)でコメントするわけでしょ。

©文藝春秋

おぐら 山口達也本人も『ZIP!』(日本テレビ)にレギュラー出演していました。

速水 日本の主要なニュース番組、報道とバラエティの中間というか、むしろ報道番組寄りのところをいつの間にか、がっつりジャニーズのタレントが占拠していたという。

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