昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

テレ朝バラエティーのエース! 『あいつ今何してる?』はどうやって生まれたのか?

『あいつ今何してる?』テレビ朝日・芦田太郎プロデューサーに聞く#2

なぜ同級生VTRの時間がだんだん長くなっているのか?

―― 結果はどうだったんですか?

芦田 ありがたいことに深夜とはいえ、それなりにいい結果にもつながったので、「もう1回トライしてみて」というチャンスをもらえました。それが8月末。オリラジの中田さんと平井理央さんという「実は同級生だったんだ」という二人に一緒に卒アルを見てもらって、二人横並びでスタジオに来てもらい、同級生の今を見てもらいました。お二人の力を最大限に借りることができて、同級生の人生も最高に魅力的で、これは正直手応えがありました。というかこれで結果が出なかったらもうこの企画は無理だと思えるほど自分の中で最高の仕上げをした上で放送することができたと思っています。そして初回放送から3カ月後の深夜でのレギュラー放送に繋がったので、とても嬉しかったです。

 

―― 気になっているんですけど、番組の回を重ねるごとに同級生VTRの長さが延びていってませんか?

芦田 そうなんです。初回のアンガールズ田中さんは一人の同級生につき5~6分ぐらいでしたが、今は長いときだと20~30分です。

―― どうしてそんなに変わったんですか?

芦田 最初は超内輪の関係性とも言える「芸能人が気になっている同級生の『現在』を密着して追いかけるVTR」を、第三者である視聴者の方がどこまで興味を持って付き合って見てくれるのか、僕の中で答えが見つからなかったんです。ところが、2回目を作るときに、今の上司、藤井(智久)部長から「知らない人であれ、その人がどういう人生を歩んで今に至っているのかには興味あったよ」って一回目放送した時に言ってもらえたんです。自分よりもはるかに長く業界にいて、色々なヒット番組を手がけてきた制作の大先輩がそう言ってくれるんだったら、1回それでやってみようと。

©テレビ朝日

―― 藤井さんのお名前が出てきましたが、『シルシルミシル』や『マツコ&有吉の怒り新党』を立ち上げた藤井さんは、どんな上司なんですか?

芦田 僕は藤井さんが演出家の時代に直属の部下として配属されたことはないんです。だから、直接編集をチェックしてもらうことはないんですけど、基本的に現在は自分が作ったものをまずは第一に尊重してくれています。何かアドバイスをくれるときも「プラスアルファ」の言い方をいつもしてくれます。基本、「ここに1個足したら?」とか、「俺はここ、もっと知りたかったけどな」とか、そういう言い方をしてくれます。

 

「今でしょ!」の同期コピーライターに番宣ポスターを頼んだ

―― 芦田さんが書いていた就活についてのブログがありますよね。読むとすごく同期を大切にされているという印象でしたが、『あいつ今』の番宣ポスターも、社会人同期の阿部広太郎さん(林修の「今でしょ!」が流行語になった東進ハイスクールのCMを手がけた)ですよね?

芦田 そうなんですよ。電通でコピーライターをやっている同期です。就活生の時代からお互いを知る阿部くんに是非ポスターを手がけて欲しいと思って、指名させてもらって作ってもらいました。渋谷にでっかい看板広告が出た時はちょっと感慨深かったですね。

―― テレ朝の同期は誰になるんですか?

芦田 同期は制作でいうと、『帰れマンデー』で演出をやってる川添(浩平)、『激レアさん』の舟橋(政宏)です。二人は特に自分も含めて入社から一度も他の部署に行かずにずっと制作でADから頑張ってきた仲間なので大きな刺激を受けています。

 

―― 2期下の北野さんなども含めて、今、テレ朝の若手がチャンスをもらっていろんな番組をやっているなと思うんですけれども。

芦田 そうですね。たぶん3~4年前まで、開局以来初の年間プライムタイム視聴率1位を取った時の立役者の人たち、40代以上の奥川さんや藤井さんや加地さんや保坂さんといった人たち自身が番組を自ら編集してる時代があったんです。だから、このままだと次の世代が育たないぞという危機感を会社としても持ってたんだと思うんです。それで今、深夜2時ぐらいに『キタイチ』という枠があって、1年目とか2年目の人がバンバン企画をやってるんですよ。早いうちから『しくじり先生』でゴールデンの演出をやった北野の存在も大きいと思いますよ、若手にとっては目標というか。まだまだ数字的には日テレには追い付かないですけど、若手のやる気を形にしてようとしてくれている環境だとは思います。

この記事の画像