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交流戦トップのソフトバンク
唯一の懸念は監督の采配?

source : 週刊文春 2016年6月30日号

genre : エンタメ, スポーツ

非常に熱心だというが……
Photo:Kyodo

 ソフトバンクが強い。交流戦では広島にだけ勝ち越せなかった(1勝1敗1分け)が、他のセ・リーグ5球団に勝ち越し。13勝4敗1分けで終え、2年連続で最高勝率チームになった。貯金は今季最多の27に(6月20日現在)。

 まさに無敵に見えるソフトバンクだが、実はひとつだけ懸念材料があるという。

「勝っているため目立ちませんが、工藤公康監督の采配には色々と問題がある、という声が上がっています。たとえば5日の広島戦。延長11回裏のピンチで抑えのサファテを投入して守り切りましたが、続く12回表の自軍の攻撃になったとき、そのサファテに打席が回った(笑)。この試合は広島主催でDHがないから、投手交代するときは、すぐに打席が回ってこないように考えて選手交代するものです。監督本人もミスだと認めていましたが、なかなかプロでは見かけないレベルのポカでした」(スポーツ紙デスク)

 この試合は、広島が延長12回裏にサヨナラ勝ち。打たれたサファテが「(自分が)ホームランを打っておけばね」と話したのが印象的だった。

「17日の阪神戦では、9回裏、阪神の攻撃で二死二塁から福留(孝介)に三遊間を破られ、サヨナラ負けを喫した。決勝点はクロスプレーで工藤監督は抗議しましたが、判定は覆らなかった。ただ、福留の次のゴメスはそこまで4タコだったため、何で1塁が空いている場面で福留と勝負させたのか、と采配への疑問の声も上がっていた」(同前)

 ベテラン野球記者は「工藤監督は非常に熱心で、全て自分で把握しないと気がすまない。それが裏目に出るときがある」と指摘する。

「これは工藤監督がデビューした去年からですが、彼はベンチの中で、その日投げている先発投手に、投球フォームの指導をする。皆の見ている前で、プライドが高い投手に対してやってはいけない最悪の指導です。その一方、暇さえあれば2軍に顔を出し、今年は1日も休んでないはず。

 任せることはコーチに任せて、自分のやるべきことに集中しないと、今後も采配ミスは続くかもしれません」(同前)

 ただ、「今のホークスは『メジャーに行けば』という声もあるほど戦力が充実。監督のミスも選手がなんとかしますよ」(同前)というから、他球団の監督は浮かばれないか。