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25歳モデルを部屋に連れ込み……逮捕された“ナンパ塾”生徒のあきれた手口

RNAが説く「ゲット7ヶ条」(HPより)

 見初めた女性をものにしたい、とはいつの世も男の願いだが、それすらマニュアルに頼るのは平成の男の悲しい習いなのか。警視庁は8日、ナンパ行為の果てに酔って抵抗できなくなった女性と性交したとして、準強制性交容疑で東京メトロ社員、根本賢容疑者(27)と会社員、羽生卓矢容疑者(33)を逮捕した。

 2人は“ナンパ塾”とも呼ばれるナンパ行為を指南する塾の塾生だった。警視庁担当記者が解説する。

「昨年7月、新宿区のマンションで、25歳のモデルの女性にウオッカを大量に飲ませ抵抗できなくした上で性交した疑い。事前に他の女性と一緒に居酒屋でさんざん飲ませたあげく、マンションでもダーツの罰ゲームなどと称して飲ませていたようです。2人はリアルナンパアカデミー(RNA)というナンパ方法を有料で指南する塾の受講生。犯行現場となった部屋も、塾生が『ハウス』と呼び、カギを共有していたRNAの部屋、要は“ヤリ部屋”でした」

 RNAはネットで《ナンパで確実に結果を出せる最強のノウハウ》と喧伝。料金は最高29万8000円と強気の設定だ。塾生のナンパ回数と成功率の一覧表などは悪趣味の極みだが、《女の子が男に求めるものというのは、本質的にはすべて同じ》と大上段に構えた上で《即日SEXも実現》どころか《ヒモマニュアル》までも指導するというから恐れ入る。噴飯物なのは《ナンパに関する法律》と題した部分だ。

《家に連れ出した場合は録音・録画という記録を残しやすいので、できるだけ残すようにします》。出会ったばかりの相手に同意を期待できるわけもなく、盗聴・盗撮の推奨と取られても仕方あるまい。

「RNAは様々な法律や具体例を挙げて指導していました。遵法意識の涵養(かんよう)といえば聞こえはいいですが、違法スレスレの行為を指南している裏返しともみられる。否認している羽生容疑者の主張は『合意の上だった』というもの。こうした事件で、典型的な言い逃れです」(同前)

 これまでもナンパ講師が自らの行為で摘発される事件はあったが、生徒の責任を講師に取らせた事例はない。「他に泣き寝入りしている女性がいることは確実」(捜査関係者)との声もあるが、当局は“硬派”な対応に出るか。