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ツイッター効果で礼拝参加者が2倍に! 「上馬キリスト教会」の“押し付けない”スタンス

聖書とツイッターは相性がいい?(後編)

note

こちら側の言い分を押し付けない、というスタンス

――ずばり、お2人の「伝え方」とは何でしょうか? 

ふざけ こちら側の言い分を押し付けない、ということでしょうか。知ってほしいことをひたすら「知って!」といってツイートしても、見ている人からみたら他人事でしかない。「あの人たち楽しそうだな」というのを見せて、寄ってきてもらう感じですね。笑いの要素はまさに客寄せパンダみたいなものです。それを入り口に豆知識的なツイートも見てもらって、キリスト教を少しでも知ってもらえたら、と思います。

まじめ いくら「このお店おいしいよ」って口で伝えても、まずそうに食べていたら誰も行きませんよね。「おいしいよ」とひたすら言い続けるんじゃなく、見た人が「おいしそう」と思うような伝え方をしています。

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――押し付けない、ですか。宗教の勧誘って自分たちの信仰を押し付けてくるイメージがあったんですが、そういったことはしない、ということなんですね。

まじめ 宗教業界の中でも、「伝え方」をよく分かっていない方はいらっしゃるかもしれません。「伝える」ということを、ひたすら「発信する」ことだと思ってしまうと、押し付けている感じがしてしまいますよね。自分たちが伝えたい聖書の部分をひたすらツイートするのはその典型かもしれません。僕たちも聖書紹介はしていますが、見る人がどう受け止めるか、を考えながらツイートしています。見る人が知りたいことや面白いと思うことに、僕たちの伝えたいことをのせて配信する形です。

 

ふざけ だから、僕たちのツイートはふざけているものもたくさんありますが、聖書の一節や、キリスト教豆知識など僕たちが伝えたいことはその中に絶対入れるようにしているんです。

まじめ まあ、最初はキャベツ畑とかお花とか、関係ないものもツイートしていたけどね(笑)。

ふざけ それも神様の創造物、と言うことで(笑)。

上馬教会・牧師さん登場

――布教に限らず、自分がやっていていいと思うものや伝えたいことはどうしても熱がこもってしまって、押し付けがましくなってしまうことも多いと思います。

まじめ いいと思っているから伝えたい、という気持ちも分かるんですけどね。でも、押し付けない、は僕たちの教会全体のスタンスでもあるんですよ。ちょっと牧師にも来てもらいますか?

――牧師さん登場――

牧師さん

牧師 こんにちは。

――こんにちは。よろしくお願いします。牧師さんはガウンを着ているイメージが強かったのですが、スーツを着てらっしゃるんですね。

牧師 僕、ガウンはあまり好きじゃないんですよ。

――その辺は自由なんですね!

ふざけ 牧師は、礼拝中寝てても怒らないんですよ。スーツもそうですが、「こうしなければならない」「こうあらねばならない」という考え方をしない人なんです。