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「実に身体が熟してるね」と31歳女性記者に……名俳優の“セクハラ手口”

2018/06/02
私生活では3人の女性との間に4人の子がいる ©共同通信社

 ハリウッドを代表する名優、モーガン・フリーマン(80)にセクハラ疑惑が浮上した。5月24日、CNNは6カ月に及ぶ取材の末、フリーマンのセクハラを告発する映画の制作スタッフら16人の証言を報じた。

『ドライビングMissデイジー』(89)や『ショーシャンクの空に』(94)など数多くの名作に出演、『ミリオンダラー・ベイビー』(04)でアカデミー賞助演男優賞も獲得したスターの“素顔”は信じ難いものだった。

 コメディ映画『ジーサンズ はじめての強盗』(17)でプロダクションアシスタントを務めた女性によると、フリーマンは「下着をつけているか」と聞きながら幾度もスカートをめくろうとしたという。

 映画『グランド・イリュージョン』(13)の女性スタッフは、「彼が私の容姿について日々コメントするので、彼のいる時は体のラインが出ない様にしていた」と証言した。

 そもそも、CNNがフリーマンの取材を始めたのは、同社のエンタメ担当記者、クロエ・メラス(31)自身が取材中に彼からセクハラを受けたのがきっかけだった。

 前出の『ジーサンズ』公開に合わせて取材に訪れたメラスに対して、フリーマンは「実に身体が熟してるね」などと語りかけながら、握手した手を一向に放さず、体を目で舐め回したという(当時、妊娠6カ月だった)。

 その場には共演者らも同席し、カメラも回っていた。長年、この業界で仕事をしてきた彼女にとっても、「一線を越えた対応」だったため、取材に乗り出したのである。被害者を探し当てるのに時間はかからなかったというが、その多くは告発に及び腰で「業界の構造的問題を痛烈に感じた」とメラスは述べている。

 フリーマン側は当初、CNNからの問い合わせを無視。だが報道後に疑惑を否定した上で、2回謝罪文を出した。

〈私が意図的に誰かを不快にさせたり、不安にさせようとはしないことを、ご存知だと思います。でも私のせいで不快な気持ちになった方、全員にお詫びします〉〈私の80年間の人生が一瞬で台無しになる危機に直面している〉

 この騒動を受けて、彼を広告に起用してきたVISA等の大手企業は、早くも契約を打ち切っている。