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連載シネマチャート

愛犬を救うため少年は一人島へ降り立ち……「犬ヶ島」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

20年後の日本。メガ崎市に“ドッグ病”が蔓延し、小林市長は人間への感染を防ぐべく、すべての犬をゴミが埋め尽くす“犬ヶ島”に追放した。数カ月後、市長の養子で12歳の少年アタリ(声・コーユー・ランキン)が、愛犬で親友のスポッツ(声・リーヴ・シュレイバー)を助け出すために犬ヶ島に到着する。4匹の元ペット犬と野良犬育ちのチーフ(声・ブライアン・クランストン)らと出会い、一緒にスポッツを捜索するうちに、彼らは友情を育んでいく。市長はアタリを連れ戻すために捕獲隊とロボット犬を送り込む一方で、ドッグ病の治療薬を研究していた“犬愛護派”の渡辺教授を軟禁する。メガ崎高校新聞部は、政権の陰謀に気づき、調査を開始する。 

〈解説〉

『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督が、犬たちと少年の冒険と絆を描くストップモーション・アニメ作品。第68回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。101分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★ビジュアルの素晴らしさ。隅々までオシャレでキュート。昭和と近未来が混在の日本趣味も愉しい。後半、ダレたものの。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★知性と情感に支えられた精緻な構図に惚れ惚れとする。趣味がよいだけでなく、「空間のドラマ」が伝わってくる画面だ。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆犬も人間も表情が個性的。そのうえ声優陣は仰天の豪華さ。だが物語にワクワクしない。不気味なひんやり感のせいか。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆信頼のブランドから届けられた逸品。洋画で味わう日本の可愛いデザイン。孤児と家族をめぐるお話も実にウェス的だ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★視覚と聴覚の饗宴。揺れる犬の毛、声、音楽、全てが狂おしく愛らしい。冒険譚、政治的寓話、西部劇、黒澤映画の系譜。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

INFORMATION

「犬ヶ島」(米・独)
全国にて公開中
監督・ストーリー・脚本・製作:ウェス・アンダーソン
出演:コーユー・ランキン、リーブ・シュレイバー、 ブライアン・クランストン ほか
http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/