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ソフトバンク・柳田悠岐は三冠王を獲れる? 松中信彦があげた5カ条

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/06/19

 皆さん、お久しぶりです。松中みなみです!

 私の大好きなアニメ「ONE PIECE」のルフィが、野球選手として現実世界に現れた! と、自然と錯覚してしまいます。ホークスの新・四番打者、柳田悠岐選手を見ていると……。

 大きな体。ダイナミックなバッティング。底知れぬ能力がまだまだどこかに眠ってるんじゃないかと思わせる、得体のしれない大物ムード感が漂っています。なのに、時折バッターボックスでうっすら浮かべる笑みはどこか楽しそう。永遠の野球少年のような雰囲気。

 今のプロ野球選手の中に、敵味方関係なくビールを飲む手を止めて一打席一打席、いや、一振りごとに見つめ続けちゃう選手って何人いるだろう?

 打席に立った瞬間に、客席にいる人々に携帯のカメラを必死に連写させてしまう選手って何人いるんだろう?

 これぞスターだよなぁ。

 そんな柳田選手がまだスターになる前のおはなし。

これぞスター選手 柳田悠岐 ©文藝春秋

入団会見で目標の選手は「松中信彦」と語った柳田

 2010年の秋、ドラフト2位でソフトバンクホークスに入団した柳田選手。

 入団が決まって記者さんから100%聞かれる質問“目標とする選手は?”に、「松中選手のような大きなホームランを打てる選手になりたい」と答えていました。

 私と同じ広島市出身。耳心地の良いゴリゴリの広島弁で“松中信彦”という名前をよばれたもんだから、当然、私的に注目の存在に。

 でもその時の言葉よりも嬉しかった事が。

 もう5、6年前の話にはなりますが、ある日の練習の間のブレイクタイムでたまたま見掛けたのが携帯を手に興奮気味に「えぐい、えぐい、えぐい!」と連呼してる柳田選手(笑)。

 何だろうと思ったらYouTubeで<松中信彦 ホームラン特集>を検索して研究してたそうなんです。

 その顔はスター選手を見る野球少年みたいなキッラキラした表情で今でも印象的なシーンでした。

 そんなフレッシュな時代を経てスター街道を上がり始めた柳田選手が今年、ちらほら囁かれてるのは、2度目のトリプルスリー。そして、平成最後の三冠王の可能性。

 松中信彦(ニィニィ)が三冠王を達成したのは2004年。その前の三冠王は1986年の阪神のバース選手でした。

 シンプルに数えて、32年もの間、ニィニィただ一人しか達成してない今や幻の冠。

 みらくるとりぷるくらうん!

 そんなミラクルがこの平成最後の年の前年に出るかもって言われちゃあ、そんなすごい事あり得るの!? って聞きたくなります、三冠王本人に。

 先日、ニィニィと話す機会があったのでこの疑問をど直球でぶつけてみました。