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連載この人のスケジュール表

松本清張の朗読劇に出演 平澤愛「演じる側の力量が問われます」

この人のスケジュール表

2018/06/14
平澤愛

 2004年に米倉涼子さん主演のドラマ『黒革の手帖』がヒットして以降、人気が再燃している松本清張の社会派ミステリー。老舗劇団「前進座」の俳優11名が、清張作品を読み・演じる朗読劇シリーズが、7月26・27日の両日、東京・杉並区の「座・高円寺2」で行われる。

 15年続く同シリーズだが、特に今回は『ゼロの焦点』『或る「小倉日記」伝』『点と線』『西郷札』などいずれも代表作ばかり。文壇デビュー作『西郷札』に出演する若手女優の平澤愛さんいわく、

「長編も短編も約1時間の脚本に仕立ててあります。朗読でもない演劇でもない“朗読劇”でミステリーの世界をしっかりお届けするのは、演じる側の力量が問われますね」

 清張さんは1968年、海音寺潮五郎、大佛次郎、井上靖、水上勉各氏と前進座の次代を育てる“矢の会”を起ち上げた発起人でもあった。

「私も“矢の会”で育てられた俳優の一人ですので、朗読劇に出演できることは有難く、光栄に思います」

 同劇団では「大人のための朗読教室」を開催中。ストレッチ、発声練習、戯曲などを使った朗読という内容で、90分×4回コース。

「『一人暮らしで、声を出す機会がないから』と受講される方もおられます。前進座は歌舞伎も演りますので、歌舞伎の台詞回しにも挑戦して頂きますよ。朗読劇、朗読教室合わせて、お楽しみ下さい」

INFORMATION

前進座 朗読劇
問い合わせ・チケット予約 TEL 0422-49-0300
http://www.zenshinza.com/

朗読教室
問い合わせ・申込み TEL 0422-49-2633

7月26日(木)2回、27日(金)3回の計5回公演。2演目の公演は全席指定の料金4500円、1演目の公演は自由席で2500円(税込)。社会的弱者には優しいまなざしを、権力者や官僚組織には鋭いメスを入れる清張作品は、近年、再ブームとなっている。
野外劇場での朗読劇のステージ風景。写真提供・前進座
前進座「大人のための朗読教室」2018年7月コース募集のちらしより。1931年創立、若き歌舞伎俳優らを中心に設立、今年86周年を迎える前進座ならでは、歌舞伎、現代劇を含む名文・名セリフを稽古に取り入れた人気のコース。単発受講もOK。
前進座の若手のホープ、平澤愛さん演じる『花木村月夜奇妙(はなのきむらつきよのきてれつ)―どろぼうたちの月の夜―』の角兵衛。この作品は、童話作家・新見南吉の『花のき村と盗人たち』を原作にしたおとぎ話。
前進座では『牛若丸』をはじめ、子供向けの歌舞伎公演や、ワークショップを全国で行っています。写真提供・前進座
前進座next公演で、『深川ももんが』さくら役を演じる平澤さん。日本舞踊、長唄三味線を得意とする。芸の基礎はしっかり、相手役を立てながら、自分も輝くことのできる聡明な女優さんです。
古典落語「井戸の茶碗」に題材をとり、通算400回公演を達成した前進座を代表する演目の一つ。この夏、2018年7月23日(月)東京新宿全労災ホール/スペース・ゼロにて。

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