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意外な混雑路線も登場 首都圏通勤電車混雑率ワースト20

2018/06/18
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 最も混雑している東西線でも199%だから、「電車が揺れるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない」というレベルの混雑はないというわけだ。さらに今や車内の過ごし方は新聞や週刊誌ではなくたいていがスマホ。東京の鉄道の混雑は、手のひらサイズのスマホをいじるくらいのスペースはなんとかある程度なのである。

武蔵小杉駅を巡る混雑状況

 最混雑区間は東西線。次いで総武線各駅停車錦糸町~両国間が2位に入った。他にも総武線快速や京葉線もワースト20にランクインしており、東京東部から都心に向かうルートの混雑ぶりが際立っている。これらの路線、しばしば強風の影響でダイヤが乱れることもあり、混雑に遅延にと、利用者はかなりの苦労を強いられていることだろう。ちなみに、同じく東京東部から都心方面に走る京成電鉄では最大でも押上線京成曳舟~押上間の150%。東に住むなら京成線沿線を選ぶのがベストということになりそうだ。

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 また、特に目を引くのが最近しばしば話題にもなる武蔵小杉駅を巡る混雑。南武線から武蔵小杉駅で横須賀線・湘南新宿ラインに乗り換えて……という通勤ルートをたどる人が多いと見えて、南武線も横須賀線も武蔵小杉駅付近で190%前後の混雑となっている。ただ、この南武線から横須賀線・湘南新宿ラインへの乗り換えは徒歩で10分ほどの道のり。1時間に1万人以上がぞろぞろと歩いて乗り換えるのだから、大行列ができるのも当然だろう。

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 さらに武蔵小杉の街自体も高層マンションが林立して発展著しいエリア。確かに武蔵小杉は東横線・目黒線を含めて4路線が交わり、交通の便はかなり良好だ。とはいえ、それに惹かれて転居先に選んでしまえば、地獄の満員電車を引き受けるなることは忘れてはならない。