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U字工事の原点「高3のオーディション番組で、わけもわからず喋る栃木弁がウケた」

U字工事インタビュー #1

2018/06/23
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NHK「笑いがいちばん」とか日テレの「笑点」が好きだった

――でも、笑いの感覚は共有してましたか? そこが通じてないと長く続かないわけですし。 

福田 NHK「笑いがいちばん」とか日テレの「笑点」が好きだったよね。

益子 うん、テレビ演芸は好きでした。

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福田 子どもながらに僕はあした順子・ひろしさんが好きでしたねえ。一見、夫婦漫才なんですけど、違うんです。どつき漫才で面白いんですよ。順子さんが強くて、ひろしさんが弱い。

 

――渋いですね。漫才作家の祖、秋田實に目をかけられていたという。スチュワーデス・ネタでは「アテンション・ブー」つってね。パラパラやマツケンサンバもネタに入れちゃう貪欲さも凄かった。

福田 そうそう。すげえ後輩なのにウケてたら「ヒロシです」とか取り入れちゃうんですよね。

益子 武田鉄矢さんと芦川よしみの「男と女のはしご酒」をネタにしてね。「男はァ、あなたひろしィ」「女は君さ、順子ォ」って掴みが良かったねえ!

――若干、ボキャブラ世代の笑いより、演芸好きだったんでしょうか。

福田 演芸も好きでしたけど、日テレの勝ち抜き笑い番組「LIVE笑ME!」も観てましたよ。

――爆笑問題が勝ち残ったりしてたヤツですね。

益子 録画したビデオを一緒に観てたな。テンションさんやホンジャマカさんとか。

――テンションは田口浩正と小浦一優のコンビでしたね。博多弁のラップとか演って。

益子 バカルディだったさまぁ~ずさんも出てましたね。でも、一番好きだったのは浅草キッドさんですねえ。なぜか「笑いがいちばん」かNHKの演芸に出てらしたのを録画してて擦り切れるくらい観たよなァ。最初に観たのはたぶん小学校高学年だったかもしれない。

福田 「サザエさん」のネタとか下ネタのオンパレードなのにね。カツオが赤ちゃんが産まれる仕組みを視聴覚室で教わって、家に帰ってタラちゃんとワカメを使って試してみたとか(笑)。あと、卒業式のネタとか好きだったねえ。

――笑い以外に趣味の共通項はありました?

福田 武田鉄矢さんの海援隊が再結成した時かな、益子が「宇都宮に海援隊が来るぞ」って騒ぐんで一緒にコンサートに行きました。

益子 武田鉄矢さんが好きで、「思えば遠くへ来たもんだ」とか歌も映画も好きでした。武田さんの映画、『えきすとら』も良かったなあ。あと、さだまさしさんも好きですねえ。

 

――音楽の趣味、幅広いですね!

福田 益子は浪曲も好きなんですよ。『赤穂義士伝』だっけ、好きなの?

益子 そう。高田先生に飲みに連れて行って頂いた時、先生が「サァーク、サァーク、サァーク、サクサク……お、お、蕎麦屋か」とかよく口ずさんでらして。横で座ってたら「おおっ! 俺、これ知っている」と思ったり。

――そりゃディープだわ。

福田 ネタ作りの時に浪曲からムード歌謡、演歌をかけっぱなしなんですよ。もう少し明るい曲にして欲しかったんですけど(笑)。

――福田さんの音楽の趣味は?

福田 僕は河島英五さんから長渕剛さんとか。音楽は益子ほどこだわりがないというか、好きなら何でも聴くタイプ。高校時代はザ・ハイロウズも好きでした。でも益子の好きなものは分かるんで嫌じゃないんですよ。