文春オンライン
W杯コロンビア戦 香川真司が明かした“予想外のPK”の舞台裏

W杯コロンビア戦 香川真司が明かした“予想外のPK”の舞台裏

2018/06/20
note

「気持ちのコントロールはすごく大変でした」

「先制点はすごく大事だと思う。それしか頭になかったので、やっぱり喜びの感情は出ました。W杯で得点というシチュエーションを何に例えられるのかなというのは、試合前から考えていました。ポカール(ドイツカップ)決勝でも、チャンピオンズリーグでも得点を決めてきたけど、このW杯初戦というのはちょっと違う雰囲気だなと。この1試合に集中すること、ピッチでいつも通りやり続けることだけを自分に言い聞かせていましたが、気持ちのコントロールはやはりすごく大変でしたね」

 香川は4年前のW杯ブラジル大会初戦のコートジボワール戦、86分までプレーはしたが、終始精彩を書いた。後に明かしているが、この試合では前半を終えた時点で脚がつっていたのだという。W杯という初めての夢の舞台で、わずか45分で脚は使い物にならなくなった。その反省から、その後は食生活も、セルフトレーニングもすべてを見直したのだという。

©JMPA

「4年前のあの経験を生かせた」

「4年前の初戦のことは忘れはしないですし、4年間ずっと頭にあった。やっぱり今日はみんなと一緒に勝ち切れたことは本当に良かったです。ただ、1勝だけで終わりじゃないので。まずはグループリーグを突破すること。そのために本当に良いスタートが切れた。4年前のあの経験を生かせたのかなと思います」

ADVERTISEMENT

 交代を告げられた時は、少々不服そうな顔でピッチを後にした。香川に言わせれば「選手としては当然」のこと。出場時間はあのコートジボワール戦よりも短い70分だった。それでも、働きは4年前とは比べ物にならない。

 これまで代表戦の大舞台では本来の輝きを見せることができなかった香川。今大会で真のエースとなれるか。

W杯コロンビア戦 香川真司が明かした“予想外のPK”の舞台裏

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー