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連載シネマチャート

“ここではないどこか”を求める女性像に迫る 「女と男の観覧車」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

1950年代、コニーアイランド。遊園地のレストランでウエイトレスとして働くジニー(ケイト・ウィンスレット)は、息子リッチーと、再婚同士の夫ハンプティ(ジム・ベルーシ)の3人で暮らしている。ある日、夫の娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)が家族の前に現れる。20歳でイタリア人のギャングと駆け落ちし、5年間絶縁状態だった彼女は、離婚して組織に命を狙われる身となっていた。ハンプティは妻の反対を押し切り、娘を匿い始める。ジニーは実は、ビーチで監視員のバイトをしながら脚本家を夢見ている青年ミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と不倫関係にあった。夫と別れてミッキーと結ばれることを願うジニーは、キャロライナとミッキーの距離が近づくに連れて、精神のバランスを崩していく。

〈解説〉

『カフェ・ソサエティ』に続く、ウディ・アレンの脚本・監督作。ここではないどこかを求め続ける女性像に迫る人間ドラマ。101分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆K・ウィンスレットはもう少し体を絞って欲しかったが、’50年代コニーアイランド風景が救いに。少年登場シーン、面白い。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆下世話な登場人物が、さびれた土地の寒い夏を隈取る。救われない話だが、アレンが撮ると、これも妥当なことに思える。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆男女の罵り合いには辟易したが、その場面の効果か、ジニーの依存心、毒婦ぶり、わずかに残る善良さに思わず自己投影。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆類型的なメロドラマだが、諸行無常の侘しさが効いたアレン流儀。ティンバーレイクの軽味とストラーロの撮影も上々。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆主演女優の豊かな肉体と熱演、物語を光りで彩るストラーロの撮影と反復する音楽が肝。人工着色された猫騙しなアレン節。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
photo by Jessica Miglio © 2017 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.

INFORMATION

「女と男の観覧車」(米)
6月23日(土)より、丸の内ピカデリーほかにて全国公開
監督・脚本:ウッディ・アレン
出演:ケイト・ウィンスレット、ジャスティン・ティンバーレイク、ジム・ベルーシ、ジュノー・テンプル ほか
提供:バップ、ロングライド 配給:ロングライド
http://longride.jp/kanransya-movie/