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渡辺麻友が語った、11年間のAKB48生活で「得たもの」「失ったもの」

卒業から早半年、渡辺麻友が向かう先とは

 AKB48卒業から半年が経った渡辺麻友さん。完璧な容姿やファンへの対応、スキャンダルとは無縁であったことなどから「アイドルサイボーグ」とも呼ばれていました。

 渡辺麻友さんが11年間に及ぶAKB48生活の中で「得たもの」「失ったもの」とは何だったのでしょうか。そして、これからどこへ向かうのでしょうか。“ひとりだち”した麻友さんにインタビューしました。

渡辺麻友さん ©中村和孝/文藝春秋

完璧なアイドルを目指していたわけではない

――AKB48から卒業して半年が経ちました。心境に変化はありますか?

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 卒業した直後は、AKB48じゃない生活に慣れるのにすごく苦労しました。不規則で忙しいAKB48時代の生活リズムを11年間も続けてきたので、そうではない生活の過ごし方が分からなくて。今も慣れたわけではないんですけどね(笑)。

 外に出て思うのは、AKB48って居心地がよかったんだな、と。居心地がよかったからこそ、11年も続けられたんだと思います。今まで当たり前に周りにいたメンバー、スタッフさんが、卒業してからぱったりといなくなってしまって。喪失感というか、寂しさは感じています。

 

――AKB48時代、渡辺麻友さんは選抜総選挙で9回連続「神7」入り。アイドルとして完璧な容姿と言動から、「アイドルサイボーグ」なんて異名もありました。

 自分自身では、「アイドルサイボーグ」を目指そうという意識でやっていたわけではないんです……。完璧なアイドルを目指すというよりは、人として真っ当に生きようとしていただけ。たまたまAKB48という枠にいたから、「アイドルサイボーグ」のように見えたんだと思います。

 私は不器用で、凝ったやり方はできなくて、地道にコツコツ頑張ることしかできません。総選挙でいい順位をいただけたのは、折れることなくその生き方を貫き通した私を見ていてくれた人が、きっと沢山いてくださったんだと思います。