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『パンク侍、斬られて候』の石井岳龍監督「映画監督は天職」

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 綾野剛が絶叫し、永瀬正敏が猿歩き。登場するみんなが「パンク魂ってこういうこと」と全身全霊で弾けている。

「俳優というのは、もともとパンクで、それでいて繊細なんです。浅野忠信さんは16年ぶり、豊川悦司さんにいたっては24年ぶりに自分の映画に出てもらいました。楽しそうに演(や)ってくれて嬉しかった。彼らの輝く瞬間を撮って、思わず『最高!』って言っちゃいましたよ」

 石井岳龍監督の新作『パンク侍、斬られて候』(町田康原作)は、映像刺激に脳内が麻痺して雄たけびを上げたくなるような映画だ。しかし、長い監督人生の中では、撮れない時期も経験。80年代はまるごと10年行き詰った。

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石井岳龍さん

「生きづらいから、妄想の世界を作るのが好きなんです。現実に自分がどうフィットしたらいいか分からない時、町田さんの小説を読んで救われました。それを今度はみんなの協力を得ながら映像化できる。言いたいこと、考えていることを形にできる映画監督を天職と考えています」

「旬な瞬間を生簀(いけす)料理のように提供したい」という監督に、「ビールを飲みながらライブ感覚で観たい作品」と感想を述べると、「それ最高!」とほめてくれた。

INFORMATION

映画『パンク侍、斬られて候』
6月30日公開
http://www.punksamurai.jp/

『パンク侍、斬られて候』の石井岳龍監督「映画監督は天職」

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