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「好きな芸人」「嫌いな芸人」2017 たけし、タモリ、さんま、ダウンタウンに切り込むM‐1チャンピオン

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 キャリアウーマンネタでブレイクしたブルゾンちえみ(27)もトップ10入り。

ブルゾンちえみ with B ©時事通信社

「男性にも、女性にも、LGBTにも愛される芸風」(48・男)

「かわいい~。あんな女性になりたい」(21・女)

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 テレビ評論家のてれびのスキマ氏は、この新人2者の共通点は「お笑い界の上下関係システムに削られていないところ」と話す。

「ANZEN漫才は足立区のストリートパフォーマンスで腕を磨いた変わり種で、ブルゾンちえみはワタナベエンターテイメントカレッジ卒業後すぐに人気が出た。そのため、いい意味でお笑い界の常識や、先輩後輩の関係に縛られていない。視聴者にもその自由さが伝わっているのでしょう」

 

 11位は“浅草演芸界期待の星”ナイツ塙宣之〔39〕・土屋伸之〔38〕)。

「時事ネタに、言い間違えのヤホー漫才、歌ネタ、どれも高水準」(28・男)

「年配向けで安心して聞ける。実は聞く側の教養も求められている」(46・女)

 芸人の枠を超えて、ファッションアイコンとしても若い女性から憧れられている渡辺直美(29)は12位。

「太っている私に勇気をくれた」(56・女)

「海外でも人気のエンターテインメント性に富んだ芸が秀でている」(59・男)

 何度も東京進出を試み、やっと今年ブレイクした千鳥は13位。岡山の離島育ちで、“島の鬼”と恐れられた厳つい風貌の大悟(37)と、のんびりしたノブ(37)のコンビだ。

「島育ちのせいか、他の芸人のようにガツガツしていない感じが好き」(53・女)

「昔の芸人のような度胸がある感じ。心優しそうな所も良いです」(44・女)

 17位のメイプル超合金安藤なつ〔36〕・カズレーザー〔33〕)も独自の立ち位置を確立しつつある。

「カズレーザーの哲学的な思考と不思議な生活。底知れない」(56・女)

「安藤なつのクセのなさと、濃すぎるカズレーザーの組み合わせがいい」(46・男)

 爆笑問題田中裕二〔52〕・太田光〔52〕)が14位、ウッチャンナンチャン内村光良(てるよし)〔53〕・南原清隆〔52〕)は15位とベテラン勢も奮闘。

爆笑問題 左:田中裕二/右:太田光 ©文藝春秋

 人気番組でMCを務めるバナナマン設楽統(したらおさむ)〔44〕・日村勇紀〔45〕)は16位に。

「設楽は日本一面白い常識人」(51・女)

「設楽は司会も上手だし、的確。いずれタモリ的な立場になりそう。日村さんも可愛らしい(笑)」(45・女)

 新人としては、32位にゆりやんレトリィバァ(26)や、40位に和牛水田信二〔37〕・川西賢志郎〔33〕)がランクイン。ゆりやんは小誌が報じた就職試験での替え玉受験疑惑もあったが、吉本のお笑い専門学校「NSC」を首席卒業した実力が高く評価された。

「知性を感じるし、芸達者だと思う」(38・女)