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トランプ大統領に「いたずら電話」をしたら本人から折り返しが来た

2018/07/08
トランプ大統領にいたずら電話をしたジョン・メレンデス氏(同氏のツイッターより)

 トランプ大統領へのいたずら電話が波紋を呼んでいる。

「いとも簡単に大統領と話せることに驚いた」

 そう語る仕掛け人は、米国のコメディアンで“どもりのジョン(Stuttering John)”を名乗るジョン・メレンデス氏(52)。俳優業の傍ら、ポッドキャストの番組司会者としても活躍している。

 トランプ氏とは、かつてTV番組で20回も会ったことがあり、8年前にはトランプ夫妻と食事もしている。

「大統領就任前には電話をすれば必ず出てくれた」というメレンデス氏が自身の番組のネタとして、ホワイトハウスの代表番号に電話をかけたのは6月27日のこと。最初は「大統領の友人の“どもりのジョン”」と名乗り、伝言を残したが、返信はなし。

 そこで今度は、名前が似ているニュージャージー州選出のロバート・メネンデス上院議員の秘書に扮して、“史上稀に見る下手なイギリス人のモノマネ”で「大統領と特別に重要な法案について議員が話したい」と伝えたという。

 すると、ホワイトハウスから、「メネンデス議員と(着信履歴の)連絡先が異なっている」とチェックが入ったものの、「休暇中だからだ」と返答すると「ご確認ありがとうございました」。そして次の瞬間、メレンデス氏のもとに、大統領専用機から電話がかかってきたという。

 メネンデス議員が過去に汚職疑惑で捜査を受けたことについて「大変な目に遭いましたね」と語ったトランプ氏は、相手が偽者と気付かぬまま不法入国阻止の必要性や、連邦最高裁判事の後任人事などをまくしたてたという。

 メレンデス氏は大統領との会話の録音を公開。この騒動に対し、ホワイトハウス側は「多くの方と積極的に意見交換を行う方針が、時としてこうした事態を招く」とコメントを出したが、現地ジャーナリストはトランプ氏の危機管理意識の低さを指摘する。

「例えばオバマ氏は、30日ごとに携帯電話のチェックを受けていましたが、トランプ氏は『不便だ』と5カ月以上、誰にも触らせなかった。通話専用とツイッター専用の2つの端末を持っているようですが、特にツイッター専用の方を手離さないとか」

 いたずら電話も、笑えないジョークになりそうだ。