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清宮幸太郎、二軍で本塁打量産 それでも一軍に上がれない理由

5月27日に二軍降格 ©共同通信社

 日本ハムの清宮幸太郎内野手(19)が2軍で打ちまくっている。7月6日現在、イースタンリーグ最多の15本塁打を放ち、7月12日に行われるフレッシュオールスターのメンバーにも選ばれた。そろそろ一軍から声がかかってもよさそうなものだが、「チームの方針で前半戦の一軍復帰はない」(ベテラン記者)という。なぜか。

「確かにホームランは多いんですが、相変わらず三振も多いんです。三振を減らして確実性を高めるのが一番の課題では」(同前)

 三振率(打席数÷三振数)という指標がある。清宮が一軍にいたときの三振率は2.54だったが、二軍降格後でも3.31。つまり1試合に4打席として、毎試合必ず三振している計算になる。

 ちなみに、フルスイングで有名なソフトバンクの柳田悠岐選手の三振率は4.70。よく清宮と比較される松井秀喜氏のルーキーイヤーが4.06だから、差は大きい。

「ホームランは早いカウントで打っている印象が強くて、追い込まれると打てないから三振が多いんです」というのは日ハム担当記者だ。

「際どい球をファールで逃げたりできず、ストライクからボールになる変化球も打ち切れない。だから追い込まれると真っすぐ待ちで変化球を簡単に空振りしたり、逆に変化球狙いで真っすぐに付いていけなかったり。変に当てにいかずにフルスイングしている分、伸びる余地があるのも確かですが……」(同前)

 結果、四死球が少なく、ホームラン以外の打点も少ないという。今の清宮は、まさに“ホームランか、三振か”というバッターなのだ。

「栗山監督は清宮を『ホームランが打てるから』ではなく『チームが勝てるから』一軍に置く選手であって欲しいと言っていましたが、今の清宮はそういうレベルの選手ではない」(前出・ベテラン記者)

 シーズンが始まってから守り始めたレフトの守備に関しては、「無難にこなしているようですけど、課題に挙げる以前のレベル。シーズン中はまず試合に出て守備機会を増やした方がいい。そのためにも、二軍にいる今は貴重な時間です」(同前)

 早実の先輩でもある荒木大輔二軍監督に言わせると「のんびり屋さん」の清宮。やはり大器晩成のようだ。