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連載シネマチャート

北朝鮮にロックバンドがやってくる! 「北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ」を採点!

シネマチャート

〈解説〉

2015年、北朝鮮が日本からの解放を祝う「祖国解放記念日」に、スロベニアの「ライバッハ」が欧米のロックバンドとしては初となる、北朝鮮・平壌でのライブを行うまでの1週間を追ったドキュメンタリー。ライバッハは軍隊を思わせる勇壮なサウンドや、ナチスを想起させる衣装が、ときに議論を呼び起こすこともある、カルト的な人気を博すアーティストだ。映画は、到着直後から始まる厳しい監視、歌詞やライブに使う映像の検閲、意思疎通の齟齬などに、メンバーやスタッフが対処する過程を映し出す。一方で、平壌市民の暮らしや、北朝鮮の“システム”がどう機能しているか、さらにはライバッハの活動の真意にも言及する。ノルウェー出身のモルテン・トローヴィクとラトビア出身のウギス・オルテの共同監督作。100分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆ファシズムのスタイルを売り物にしたバンドが本物(?)の前に為す術もなく。体制エリートではない人々も見たかった。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆挑発的ロックバンドと北朝鮮公務員のケンカ四つも、結局は差し手争い。1週間の撮影では、理不尽な笑いに出会えない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆ライバッハ男性の声質、合唱する少女たちの美貌、琴のような楽器を奏でる女性のエロティシズム、現場は凄絶に面白い。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆ロックされたのはどちらか? 露わになるのは西洋的知性の限界か、純度の高い支配システムの現実か。怪作として推薦。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆北朝鮮の様々な人間の表情が生々しく公演成功までの過程はスリリング。でもライバッハファンには物足りないかも?

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

『北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ』(ノルウェー・ラトビア)
7月14日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督:モルテン・トローヴィク、ウギス・オルテ
http://kitachousen-rock.espace-sarou.com/