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新“直木賞作家”島本理生が語る「別れ話は密室でしないほうがいい理由」

島本理生×星野概念#2「カウンセリングは裁判に似ている」

「メンヘラ」という言葉が苦手な精神科医・星野概念さんと、血まみれ女子大生のエピソードから始まる『ファーストラヴ』の島本理生さんとの、「心の問題」対談の後編。

前編より続く
http://bunshun.jp/articles/-/8031

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ギャル男に「すた丼」口実にふり回されて

島本 精神科医である星野さんが、プライベートで人の相談に乗ったらうまくいかないと思っていらっしゃるのは意外です。

星野 僕の妹の話なんですが、10年くらい前にギャル男のことを好きになったんですよ。ギャル男はいつもそっけないんだけど、夜中の2時くらいになると「すた丼を食いに行かないか」って誘ってくると。妹としては、ギャル男が好きなのでその後彼の家に行くという展開を期待しているんだけど、いつもすた丼を食べるだけで帰らされるからすごく辛いって。

島本 都合よくすた丼に付き合わされるって珍しいケースですね……。

島本理生さん ©末永裕樹/文藝春秋

星野 そういう相談を週に2、3回、2時間くらい電話で聞かされるんですよ。僕は「すた丼に行くんじゃねえ」ってアドバイスをしていたんですけど。

島本 まっすぐなアドバイス(笑)。

星野 結局しばらく妹はすた丼を食べに行き続けまして、僕の言葉は全然役に立たなかったことが証明されました(笑)。

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