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連載今夜も劇場へ

劇団四季が贈る大きな感動『恋におちたシェイクスピア』――今夜も劇場へ

2018/07/27

 劇団四季の『恋におちたシェイクスピア』。駆け出し作家のウィル(上川一哉、田中彰孝)がソネットや『ロミオとジュリエット』を書いているのだが、インスピレイションが湧かない。適切な示唆を与えているのはマーロウだ。そんな中、オーディションに男装の麗人ヴァイオラ(山本紗衣)が登場し、ウィルは実生活の中で『ロミオとジュリエット』を演じることになる。

 エリザベス女王(中野今日子)、マーロウ(田邊真也)らが真に迫る演技で強力だ。それに、歌唱や舞踏会とバルコニーの場に躍動感が溢れる。引用されるシェイクスピアの日本語テクストが確立していないことから来る困難もあるが、脚本の出来がそれを上回る。

 物語では、この後、シェイクスピアはヴァイオラを主人公とする『十二夜』を書くのだが、実際には、その間の六年間に『恋の骨折り損』や『お気に召すまま』など十作品を書いている。

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INFORMATION

劇団四季『恋におちたシェイクスピア』
トム・ストッパード原作、リー・ホール台本、青木豪演出
~8月26日、東京・浜松町・自由劇場にて
https://www.shiki.jp/applause/shakespeare/