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連載シネマチャート

深雪のなかで薄着で裸足の若い女性はなぜ殺されたのか? 「ウインド・リバー」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

アメリカ中西部のネイティブ・アメリカンの保留地ウインド・リバーで、山岳地帯の深雪のなかで凍死しているネイティブ・アメリカンのナタリーという若い女性が発見された。薄着で裸足のナタリーは血を吐いて倒れており、生前に暴行を受けた痕跡があった。FBIの新米女性捜査官ジェーン(エリザベス・オルセン)は、暴行した人物を探し出すために、第一発見者となった野生生物局の白人ハンター、コリー(ジェレミー・レナー)に協力を求める。コリーの娘のエミリーはナタリーの親友で、3年前に何者かに乱暴され、遺体で発見された。その事件が原因で、コリーはネイティブ・アメリカンの妻と離婚し、自責の念を抱えて生きていた。ナタリーの恋人の白人男性、マットの遺体を発見したコリーとジェーンは、マットの同僚たちが寝起きする山奥のトレーラーハウスに向かう。

〈解説〉

『ボーダーライン』の脚本を手がけたテイラー・シェリダンの監督デビュー作。ネイティブ・アメリカン保留地が抱える問題をあぶり出す、ミステリー仕立てのクライム・サスペンス。107分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆アメリカの辺境の景観や暮らしぶりは興味深くサスペンスの張り方も巧いのだが、話が2つに割れているのでは?惜しい。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆『ボーダーライン』の脚本で見せた粘りが不足。問題提起を意識しすぎて力みが目立つ。高電圧だが、答が先行している。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆テリトリー意識で有耶無耶にされる事件の展開に怖気だった。リアルな裏付けがあるだけに、闇を暴く場面は凄まじい。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆『ファーゴ』の変奏かと思いきや、明快な活劇の足取りで闇の奥に分け入る。棄てられた土地の血と涙が染みる雪の壮絶。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆白く幻想的なヒロイズムに支配されたネオ・ウェスタン。一層のことネイティヴアメリカンが主人公なら新鮮なのに。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

『ウインド・リバー』(米)
7月27日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開
監督・脚本:テイラー・シェリダン
出演:ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン、ジョン・バーンサル、ギル・バーミンガム ほか
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