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連載池上さんに聞いてみた。

池上さんが考える NHKからフリーに転身したアナウンサーの“苦労”

池上さんに聞いてみた。

2018/08/01

Q NHKからフリーに転身したアナウンサー、どういった点が大変でしょうか?

 最近では、有働由美子さんや登坂淳一さんなど、NHKからフリーに転身したアナウンサーの姿をテレビでよく見かけます。NHKと民放では勝手が違うことも多いように思いますが、どういった点が一番大変でしょうか。(10代・女性・学生)

A 「いわれた通りにやります」と待ちの姿勢の人であれば、なかなか難しいですね。

 私はNHKで記者でした。アナウンサーだったことはないので、偉そうなことは言えませんが、一般論では次のようなことが言えるのではないでしょうか。

 NHKのアナウンサーは主にディレクターと一緒に仕事をします。やり手のディレクターたちが(例外もいますが)、じっくり練り上げた台本を元に、アナウンサーに対して、「こう言ってください」と注文をつけます。これをそのまま受け止めて、言われる通りにしていても仕事はある程度務まるのです。

有働由美子さん ©文藝春秋

 ところが民放の場合、「冒頭で何か挨拶してください」とか「最後のまとめをよろしく」とか、アナウンサー個人の能力に頼った演出をすることがあります。こういうときには戸惑うことが多いのではないでしょうか。

 NHKにいるときから番組作りに積極的に関わり、ディレクターと丁々発止と打ち合わせを繰り広げてきたアナウンサーなら、民放に行っても十分やれますし、実際に活躍しています。

 その一方で、「いわれた通りにやります」と待ちの姿勢の人であれば、なかなか難しいですね。

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