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文春野球コラム ペナントレース2018

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「脚」が魅力 平成最後の怪物

 さて最後はポジションに関わらず今年一番の選手を獲るという北海道日本ハムファイターズ方式で選ぶなら大阪桐蔭の藤原恭大選手だ。左投げ左打ちだがそんな事を吹き飛ばす肩の強さ、スイングの強さ、脚の速さ。どれをとっても超高校級なのだ。浦和学院戦での執拗なまでのインコース攻めにもしっかり修正し第3打席初球インコースを腕を畳んでそのままライトスタンドに放り込んでみせた。センター前ヒットをはさみ最後の打席では弾丸ライナーでバックスクリーンへの一発。沖学園戦での逆方向への一発も合わせて見事に全方向に放り込んでいる。

 そしてその打撃にも勝るとも劣らない魅力は「脚」なのだ。大阪桐蔭1年生の時に陸上部の一番速い選手に運動靴で勝った事から有名になった事はあまり知られていないが、小学校3年生の時に鬼ごっこで男子教諭が藤原選手にタッチするときだけは全力で走らないと追いつけなかったという事実はもっと知られていないだろう。ちなみにあの身体で握力は右88左90で、腕相撲は去年のU18日本代表メンバー相手にも負けなしだったという。まさに平成最後の怪物である。

 あるスカウトの方に一発もあり、あの脚があれば将来は埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手になれる逸材だと思うんですと言った事があるが、「格が違うよ」とあっさり言われた。秋山選手ってやっぱり想像以上に凄いのかと思ったら「普通に成長したら秋山どころじゃないから」と。

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 ふ、ふ、ふじわらぁ!!!

 この中に我が東北楽天ゴールデンイーグルスの今年のドラフト1位がいる事を祈っています!

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