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連載シネマチャート

女性の欲望に迫る極上の心理サスペンス 「2重螺旋の恋人」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

パリに住む25歳の独身女性、クロエ(マリーヌ・ヴァクト)は、原因不明の腹痛に悩まされている。精神分析医のポール・メイエル(ジェレミー・レニエ)の診察を受けて、クロエは心の安定を取り戻す。密かに恋愛感情を募らせていた2人は、診察終了とともに恋人同士となり、同居生活を開始する。引っ越しの最中に、ポールの古いパスポートの名字が「ドゥロール」であることに気付いたクロエは、ポールに対して疑念を抱き始める。ある日、クロエはポールに瓜2つの精神分析医、ルイ・ドゥロール(レニエ二役)の存在を知り、偽名で診察を受ける。ルイはポールの双子の兄だと言うが、ポールは兄弟の存在を否定する。優しいポールとは対照的に、尊大で傲慢なルイに反発しながらも、クロエはルイに惹きつけられていく。

〈解説〉

『婚約者の友人』に続くフランソワ・オゾンの脚本・監督作。女性の欲望に迫るミステリー仕立ての心理サスペンス。107分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆思い切った設定の話だが、終盤まで案外破綻なくサスペンスフルに引っ張ってゆく。短髪ヒロインの清潔感も計算の内?

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆俗っぽい話を気取って撮るのはいつものオゾンだが、原作者の功績か、ときおり図太い笑いが混じる。内視鏡の映像は余分。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆インテリアや衣装、美術のセンスは抜群。物語の奇天烈さは賛否あろうが、ペニスバンドを装着したクロエには見惚れた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆魅惑の珍作。ヒッチやデ・パルマ、『戦慄の絆』などの変態器具を意外な方向から使い、性的女子の不思議な旅を演出する。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆冒頭の膣から子宮全開不可解オゾン流スリラー?! クローネンバーグ風? 思わせぶりなヒロイン、猫も双子も効果弱し。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
©2017 - MANDARIN PRODUCTION - FOZ - MARS FILMS - PLAYTIME - FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES / JEAN-CLAUDE MOIREAU

INFORMATION

『2重螺旋の恋人』(仏)
8月4日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督・脚本:フランソワ・オゾン
出演:マリーヌ・ヴァクト、ジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット、ファニー・セイジ、ミリアム・ボワイエ、ドミニク・レイモン ほか
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