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「処女風俗嬢」はなぜ自分の恋愛に積極的になれないのか

処女を持て余しつつも、処女を捨てる相手に出会う気持ちが生じない

2018/08/09

腐女子だった真面目な女の子が、処女のまま風俗嬢になった理由」から続く

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ネット掲示板で「処女なんですよ」と書かれて

 処女でありながら、東証一部上場企業勤務の合間にSMクラブで働くヒカリ(仮名=23)は、国立大学1年生のときに始めたピンサロでの仕事を、間もなく2年生という時期まで続けた。

「お店のことが取り上げられたネットの掲示板では、私について『処女なんですよ』と書かれてました。それに興味を持ってやってくるお客さんもいたんですけど、私としてはウリにしているつもりはなかったですね。お客さんには全身をいろいろ触られましたけど、それで気持ち良くなるということも、ほとんどありませんでした」

©iStock.com

 ピンサロで働く時間について、実家で同居する母親には当初、大学に入ってすぐに始めた塾講師のバイトを続けていると話していたが、途中から説明をしなくなった。そんな彼女が店を辞めるきっかけは、店側によってもたらされたものだ。

「それまでだいたい週2くらいで店に出てたんですけど、だんだんシフトの強要が激しくなって、週3とか週4で入れませんかってなってきたんですよ。それでこれはもうやれないとなって、辞めちゃったんです」

 プレイが苦痛ということではなく、学校の授業と両立できないことを強要されたというのが、その理由だった。

「30万円くらいかけて全身脱毛をしました」

 このピンサロでの仕事を終えた時期に、ヒカリはみずからの体を張ったバイトで貯めたおカネをあることに遣う。

「稼いだおカネで、自分が好きなアニメキャラのグッズを買ったり、服を買ったりしてましたけど、べつに高いものじゃないんで、余って貯金してたんですね。それで、30万円くらいかけて全身脱毛をしました。前から毛深いことがコンプレックスだったんで、それをなんとかしようと思ったんです」

 そして彼女はふたたび風俗の世界を選択してしまうのである。

「ピンサロを辞めて最初はダラダラしてたんですけど、そのうち働かないとって思うようになったんです。だけど普通のバイトは時給が安くて、やっぱり働く気にはなれなくって……。それでデリヘルの面接を受けたんですけど、仕事内容を聞くと、素股が入るだけでピンサロと変わらない。それならやれると思って、働くことにしました」

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