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芥川賞作家・津村記久子「なんで『西部警察』はよくて『うる星やつら』はダメやったんやろう」

テレビっ子作家・津村記久子インタビュー #1

 芥川賞作家は普段どんなテレビを観ているのか? そしてテレビは小説執筆に影響するのだろうか? 自らを「テレビっ子ではない」と語る津村記久子さん。それでも幼稚園の頃からテレビをよく観ていたそうで……。全3回の前編では、小さいときに大好きだったという『西部警察』から中学のときにハマッた深夜映画のことまで、てれびのスキマさんが伺います。(全3回の1回目/#2#3へ続く)

「テレビっ子」っていえるほど観てないです(笑)

―― 今日はテレビについてのお話を伺いたいんですが、作中でもよく芸人さんのお名前が出てくるのでお笑いとかもお好きなのかなと思っていました。

津村 一般的な大阪の人っていう程度で。「テレビっ子」っていえるほど観てないですけどね(笑)。

―― 最新作の『ディス・イズ・ザ・デイ』は、日本のプロサッカー2部のサポーターたちのお話ですが、今回のW杯はご覧になっていますか?(※取材日は決勝トーナメント1回戦終了時)

津村 観たり観なかったりですね。決勝トーナメントからは観たいです。録画してるんで、結果言わないでくださいね(笑)。予選リーグはちょこちょこしか観てないですね。

―― 特に日本代表を応援するっていうのはないですか。

津村 なるようにしかならん感じがあったから(笑)。どの試合も私が気にかけた方が負けるんで肩入れしすぎないように心がけます。だから、ほんまに気にかけてることを逆に観なかったりしますね。「観たいけど観たらあかん」みたいな感じで。

―― テレビで観るサッカーと、会場で観るサッカーとの違いは感じますか。

津村 会場のほうが観やすいですね。やっぱりどの場所におっても全体が観られるから。テレビやとクローズアップと全体が行き来するじゃないですか。私は鈍いんで一瞬考えないとボールがどこにあるかわからなくなる。たぶん0.何秒とか遅れるんですよね。だからスタジアムの方が観やすいですね。

北九州でJ3を見て、フェリーで帰る

―― 『ディス・イズ・ザ・デイ』の執筆が終わった今でもスタジアムに行かれるんですか。

津村 明後日、北九州に行きます。J3の鹿児島ユナイテッド対ギラヴァンツ北九州。しばらく行けてなかったんですけど(※西日本豪雨のため行けなかったそうです。)

―― 以前から北九州にはよく行かれているんですか。

津村 大阪から小倉ってめちゃくちゃ行きやすいんですよ。行きは新幹線で2時間ぐらいなんですけど、帰りはフェリーで。門司港から大阪の南港までフェリーが出てて、十何時間かけて行くから、中で泊まれる。新幹線だと1万4000円ぐらいかかるけど、フェリーは個室で8730円とかなんです。泊まってるうちに大阪に帰ってこれるのですごくいいですよ。

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