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退職金4500万 佐川宣寿・前国税庁長官が「立入禁止」の世田谷ライフ

 東京・世田谷区の閑静な住宅街に佇む一軒家。その門扉の前には、周囲の雰囲気にそぐわない看板とコーンが立てられている。

〈私有地 立入禁止〉

 ここは、佐川宣寿前国税庁長官(60)の自宅だ。

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改ざんを主導した佐川宣寿・前国税庁長官 ©共同通信社

 森友学園への国有地売却問題。佐川氏は当時、理財局長として国会で虚偽答弁を繰り返してきた。その答弁ぶりは安倍晋三首相から「冴えてる」と評価され、国税庁長官に栄転。ところが文書改ざん問題が明るみに出て、3月9日に辞任に追い込まれたのだった。

「佐川氏は特捜部の調べに対し『役所を守る気持ちがあった。簡潔な答弁で難局を乗り切りたかった』などと供述していました」(社会部デスク)

 結局、不起訴に終わった佐川氏。同時期に発表された財務省の調査結果では佐川氏が改ざんを主導したと認定し、停職3カ月相当の処分を下した。財務省によれば、退職金は4487万円に上り、すでに支払い済みだという。

「嫁からは息子に退職金は出たが、僅かばかりだったと聞いている。それが(佐川氏の退職金は)遊んどっても大丈夫な金額じゃないですか。そんな退職金、出さんでもええと思う……」

 こう涙を浮かべながら振り返るのは、今年3月7日に自殺した近畿財務局上席国有財産管理官・A氏(享年55)の実父だ。

「息子が私宛に書いた遺書には、東京(財務省)の指示で仕事(改ざん)をしたという趣旨のことが書いてありました。上の圧力に負けてしまった。でも、まさか命を絶つとは……。こうなってからも、財務省や佐川さんからは謝罪の言葉も何もありません」(同前)

 捜査関係者が明かす。

「A氏は手書きの遺書だけでなく、パソコンに日記のようなものも残していました。麻生太郎財務相や佐川氏への恨みは朱色の文字で綴られ、アンダーラインも引かれていたそうです」

 その佐川氏は今、何をしているのか。

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