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最果タヒらの詩や短歌とクリエイターらがコラボ 「ことばをながめる、ことばとあるく」展

アートな土曜日

2018/08/11

 カフェやドラッグストアなんかと同じように、駅前にぜひあってほしいものがふたつある。図書館、それに美術館だ。出かけるときの行き帰り、気軽に本を探したり展示を観たりできたら、日ごろの生活がずっと便利かつ彩り豊かになりそう。

 群馬県太田市の東武伊勢崎線太田駅前には、まさに理想の施設が建っている。昨年竣工した、「太田市美術館・図書館」。その名の通り、美術館と図書館の機能が併設されたものだ。美術館セクションでは現在、「ことばをながめる、ことばとあるく 詩と歌のある風景」が開催中。

言葉を材料に空間をつくる

 詩や短歌をテーマにして、言葉を展示品として扱ってみようというのが同展の趣旨。具体的には、大きく分けて3つの展示で構成されている。

 まずは「詩×グラフィック」と題し、詩人・最果タヒと、佐々木俊、祖父江慎、服部一成らグラフィックデザイナーが、共同でビジュアルをつくり上げた部屋がある。

 映画化され話題になった詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』をはじめ、若い世代を中心に圧倒的な支持を集めるのが最果タヒの詩。最果が紡ぐメッセージ性の強い言葉を素材に、デザイナーたちは三次元の展示をつくり上げた。

 リズミカルに並んだ文字が壁面にドンと書かれていたり、詩片が印刷された紙を丸めて床に放っていたり、バス停のようなオブジェの表面に詩が載っていたり。なるほどこんな工夫を凝らせば、言葉はビジュアルアートの材料になり得るのかと感心しきり。